[公開練習]2018.1.23
田口良一はV10が目標、京口紘人は価値を高める
2018年の目標を記した田口と京口
大晦日に防衛をはたしたワタナベジムの世界王者コンビ、WBA(世界ボクシング協会)・IBF(国際ボクシング連盟)世界ライトフライ級王者の田口良一(31)、IBF世界ミニマム級王者の京口紘人(24)が23日、メディアを集め練習を再開。今年の目標として田口は「V10」、京口は「(ミニマム級の)価値を高める」と色紙に書き、ファンが望む試合をしていきたいと声を揃えた。
ここまできたら2ケタいってみたい
IBF王者のミラン・メリンド(比)を大差判定で下し、ライトフライ級王座V7と同時に王座統一をはたした田口は、「周囲に祝福され統一王者の実感が沸いた」とニンマリ。もう少し早く仕掛ければとの反省もあったが、自身としては及第点以上とのこと。「今年も良い内容で全部の試合に勝つ。強いチャンピオンと言ってもらえるようになりたい」とエースとしての自覚を示した。
もっと存在感を出すと京口
また、同級3位のカルロス・ブイトラゴ(ニカラグア)を8回TKOで退け鬼門の初防衛に成功した京口は、試合直後は70点と反省していたが、「映像を見直したら思っていたより良かった。80点ぐらい?理想に近いボクシングができた」と評価を修正。「今年はもっと存在感を出し、ファンがヒリヒリする試合をしていきたい」と抱負を語った。
次戦に向け本格始動!
二人は2月に開催される年間表彰も気にかかるところで、村田諒太(帝拳)、井上尚弥(大橋)、比嘉大吾(白井・具志堅)とMVP候補に挙がっている田口は「この中に自分が入っていることが不思議。とれるものなら取りたい」とコメント。木村翔(青木)、拳四朗(BMB)と新鋭賞候補に挙がる京口も、「昨年は縁がなかったが、一度しかとれない新鋭賞を取れたら嬉しい」と期待した。
次戦は5月か6月に予定
練習は初日とあって軽めに終始したが、ミット打ちやサンドバッグなどでしっかりと汗を流した。渡辺均会長は二人の次戦について、ダブルタイトルマッチとして5月が有力とのこと。田口にはIBFから6位のヘッケイ・バドラー(29=南アフリカ)との対戦が指令されており、WBA・IBF王座を懸けることが濃厚。京口は未定だが、WBO王者の山中竜也(22=真正)との統一戦を年内にやりたいと意欲を示した。