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[試合後談話]2018.1.20

スター候補生に明暗

中谷潤人が14戦目
 20日に後楽園ホールで開催された「ダイナミックグローブ」では次世代を担うホープが登場。日本ユース・フライ級王者の中谷潤人(21=M.T)と東洋太平洋バンタム級10位の千葉開(24=横浜光)がフィリピンの刺客と対戦したが、明暗が分かれる形となった。
中谷は初回に倒した!
 52.5kg契約8回戦でジェロニル・ボレス(22=比)と拳を交えたサウスポー中谷は、距離を詰めてくるボレスを冷静に対処するとボディへ左アッパーを直撃。前のめりに倒れたボレロは苦悶の表情を浮かべて10カウントを聞いた。
またアメリカ合宿に行きたい
 ボディブローでフィニッシュしたのはこれが初めてだという中谷は「相手の右を外して左を狙いにいった。早いラウンドで倒すことを心掛けたのでうれしい」と白い歯を見せた。これまで短いスパンで試合していたが今回は5ヶ月ぶりの登場となった中谷。「試合のない期間は接近戦の練習に取り組んだ。幅広く対応できるようになった」と話すと、「フライ級で日本か東洋太平洋タイトルを狙っていきたい」とひとつ上のベルトを目指すと誓った。
良い経験になった
 一方、ボディでキャンバスに沈んだボレスは「(中谷は)テクニックとスピードのある良いボクサーだった。スパーリングパートナーを務めた田口(WBA・IBF世界ライトフライ級王者の田口良一)の方が強いが、彼もいずれ世界を獲るだろう」とホープの強さを認めた。
千葉が手痛い黒星
 バンタム級8回戦で東洋太平洋スーパーバンタム級10位のブライアン・ロベターニャ(26=比)と激突した千葉は右ストレートから連打でペースを握ったが、3回にロベターニャの右フックを浴びて腰を沈めると、続く回に右をもらい痛烈なダウンを喫した。立ち上がった千葉だったがレフェリーは試合続行を許さなかった。
マイク・タイソンのようなスタイルを目指す
 初来日でインパクトを残す勝ちっぷりをみせたロベターニャは「右のオーバーハンドは得意なパンチでずっと狙っていた。強い相手だったが、今日は自分の方が先にパンチを当てることができた」と興奮が収まることがなかった。