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[女子委員会]2018.1.15

高野人母美の引退問題について

11月末付けで引退していた高野
 東日本ボクシング協会は15日に女子委員会を開催。1月の日本女子ランキングを作成するとともに、各階級で予定されているタイトル戦の日程を下記の通り発表した。また、女子の定年引上げについて、女子公認後10年間で重大事故が発生していないこと等を考慮し、日本ランキングに入っている選手に関しては本人が希望し、しかるべき健康診断などの手続きを経れば定年後の現役続行を申請出来ることになった。
5階級中3階級が再戦
■アトム級初代王座決定戦(再戦)
日時:3/8 後楽園ホール
1位・葉月さな(Yuko)vs2位・鈴木菜々江(シュウ)

■ミニフライ級タイトルマッチ
王者・矢吹純(協栄)vs未定

■フライ級初代王座決定戦
日時:3/8 後楽園ホール
1位・小関有希(K&W)vs2位・池本夢実(琉球)

■バンタム級タイトルマッチ
日時:3/8 後楽園ホール
王者・吉田実代(EBISU K's)vs1位・カイジョンソン(T&H)

■フェザー初代王座決定戦(再戦)
日時:3/31 浜松
1位・神成麻美(カシミ)vs2位・藤原芽子(真正)
現在は米国で活動する高野
 最後に、11月末付けで日本ボクシングコミッション(JBC)に引退届を提出した元OPBF東洋太平洋女子スーパーバンタム級王者の高野人母美(協栄)について、女子委員会およびJBCは高野が今月21日にフィリピンで日本未公認のOPBFシルバータイトルを行うとの情報があるが、これが事実であれば日本ボクシング界の秩序を乱す行為とし、一致して反対することを確認した。
 高野は現在、米国カリフォルニア州を拠点として活動しており、現地のライセンスを取得しているならば問題ないとの見方もあるが、OPBF加盟国の日本とフィリピンは独自に協定を結んでいるため、自国のライセンスを保持していない限りはそれぞれの国で試合ができない決まりがある。今回の件は日本独自のジム制度の崩壊を懸念する協会、JBCと、マネージメント制の海外で活動の場をもとめる選手との間で生じた問題だが、今後こういったケースは増える可能性もあるだけに注視していきたい。