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[海外ニュース]2018.1.5

井上との対戦に乗り気のテテ陣営

ゾラニ・テテ

 「この大きな試合が実現しない理由が見当たらない」――WBO(世界ボクシング機構)スーパーフライ級王者、井上尚弥(24=大橋)のバンタム級転向が既定路線となった現在、そのターゲットのひとりとして名前が挙がっているのがWBO王者ゾラニ・テテ(29=南ア)だ。このサウスポーの長身パンチャーを擁する英国のフランク・ウォーレン・プロモーターは「井上はバンタム級でもベストになりたいんだろう? それだったらテテと戦うことだ」と対戦に大乗り気だ。

初防衛戦で11秒KO勝ちを収めたテテ
 井上は昨年12月30日にヨアン・ボワイヨ(仏)を3回TKOで一蹴し、WBOスーパーフライ級王座の7度目の防衛に成功。その試合の前後からバンタム級への転向を明かしており、標的のひとりとしてテテの名前も挙がっていた。これにウォーレン・プロモーターが反応を示したかたちとなったが、その前にテテは2月10日に元2階級制覇王者オマール・ナルバエス(亜)との指名防衛戦が控えている。このナルバエスは14年12月に井上に2回KO負けを喫し、11度守ったWBOスーパーフライ級王座を手放している。間接的ではあるが井上とテテの力関係を計る参考バロメーターになりそうだ。テテ自身も「彼(井上)が望んでいる戦いは、私たちも希望している試合だ。私はバンタム級の誰とでも戦う」と自信をみせている。戦績は井上が15戦全勝(13KO)、昨年11月に11秒KOの世界戦史上最短KO勝ちで初防衛を果たしているテテは29戦26勝(21KO)3敗。