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[公開練習]2017.12.27

京口紘人が見た夢とは?

ダイナマイトボーイが大晦日に暴れる!
 大晦日に大田区総合体育館で開催されるトリプル世界戦で行われるIBF(国際ボクシング連盟)ミニマム級タイトルマッチに出場する王者の京口紘人(24=ワタナベ)が27日、都内の所属ジムで報道陣に練習を公開した。IBF世界同級3位のカルロス・ブイトラゴ(26=ニカラグア)を迎えて初防衛戦に臨む京口は、今月中旬に試合の夢を見たというが、その結果は――。
5つある世界戦の中で目立ちたい
 夢の中では判定勝ちで初防衛に成功したという京口。起きた瞬間、「夢でなかったら良かったのに~」と嘆いたが、「本番ではしっかり倒して勝つ」と拳を握った。 
左ボディが代名詞となるように
 前回の試合から中学1年の時に2年間、大阪帝拳ジムで一緒に練習した元WBC世界バンタム級王者の辰吉丈一郎氏から「JOE」と書かれた黒色のトレーニングウェアをプレゼントされた京口は「ジョーちゃんに教えてもらった(選手の)中で一番最初に世界を獲れたことは誇りに思っている。チャンピオンとしてリングに上がる心構えを聞きたい」と電話でアドバイスをもらうと話した。
万全の仕上がりを見せた
 会見後の練習では5ラウンドのシャドーボクシングを見せ、ガードを高く上げウィービングしながら左右アッパーを突き上げディフェンスへの意識の高さがうかがえた。その後、井上孝志トレーナーとのミット打ちでは右アッパーから左ボディのコンビネーションで軽量級離れした強打を披露。最後は井上トレーナーのわき腹に左ボディを突き刺した。6割の力でもらったという井上トレーナーだが苦悶の表情を浮かべた。
王者の自覚が芽生えた
 元世界4階級制覇王者のローマン・ゴンサレスと同じチームに所属し、弟分と呼ばれているブイトラゴに対し、「(ゴンサレスとは)スタイルが違うし特に警戒はしていない」。WBA同級王者のノックアウト・CPフレッシュマートの持つ王座に2度挑戦して敗れているニカラグア人に「ノックアウトより強いと言わせたい」と意気込んだ。
鬼門の初防衛戦をクリアする!
 大粒の汗を流して練習を終えた京口は「ウェイトも問題ない。筋肉量はあるがミニマム級でできる証拠。以前より節制するようになったので好物のラーメンを食べることも少なくなった」とコメント。数日前には日本バンタム級王者の赤穂亮(横浜光)と岩盤浴に行き、300gのステーキを平らげたという。
 王者になり以前より精悍さが増した京口。昨日、地元 ・沖縄で2度目の防衛戦を発表したWBC世界フライ級王者の比嘉大吾(白井・具志堅)とは2人ともまだ世界王者になる前の2月に対談。それから10ヶ月が経ち、お互いに世界の頂点に立ち追われる立場となった。他の世界王者に負けないインパクトのあるKO勝ちを期待したい。