[公開練習]2017.12.25
五十嵐俊幸は大晦日にサンタになる!
王座返り咲きを目指す五十嵐
4年半ぶりの世界王座奪還を目指すWBO(世界ボクシング機構)フライ級1位の五十嵐俊幸(33=帝拳)が25日、都内の所属ジムで報道陣に練習を公開した。元WBC世界王者が大晦日に東京・大田区総合体育館でWBO世界チャンピオンの木村翔(28=青木)に挑戦する。クリスマスイブの食事は軽めにした五十嵐は息子の比呂君に任天堂スイッチをプレゼントした。「家族のために勝利を捧げたい」とベルトをプレゼントすることを約束した。試合の模様は当日の夜、TBS系列で全国生放送される。
日本人なのでやりにくさはない
チャンピオンの木村に関する質疑では「手数が多いのでどう捌くのか、もしくは押し返すのか、臨機応変に戦いたい。メンタルが強くて打たれてもさらに前に出てくるので、混乱せず集中力を切らさず戦えるかがポイントになる」と展望を語った。
会見に同席した帝拳ジムの浜田剛史代表は「八重樫東と戦った4年半前は自信過剰なところもあってボクシングの怖さを知らなかった面があり、予想外のことが起こった時に慌ててしまっていた。今は不利な状況になっても最終的には自分のペースに持って行けるようになった。今が完全に完成されたボクシング。ボクシング生命をかけた勝負ができると思う」と仕上がりの良さに太鼓判を押した。
会見に同席した帝拳ジムの浜田剛史代表は「八重樫東と戦った4年半前は自信過剰なところもあってボクシングの怖さを知らなかった面があり、予想外のことが起こった時に慌ててしまっていた。今は不利な状況になっても最終的には自分のペースに持って行けるようになった。今が完全に完成されたボクシング。ボクシング生命をかけた勝負ができると思う」と仕上がりの良さに太鼓判を押した。
再びベルトを巻く
この試合の解説には同門で前WBC世界バンタム級王者の山中慎介が入ることが発表されると「最初に世界チャンピオンになった時に同じくらいのタイミングで獲ったが、自分は2度目の防衛戦で敗れたが、山中さんはずっと防衛を重ねていて置いて行かれる感じがした。大きな舞台に戻ってきたので4年半しっかりやってきたことを見せたい」と言葉に力を込めた。
約1時間の練習で汗を流した
会見後に行われた練習ではリングを大きく使ってスピードのある動きを披露。下がりながらの逆ワンツー、キレ味鋭い左ストレートを打ち込んだ。田中繊大トレーナーの持つミット打ちではガードと距離を意識しながら軽やかなステップワークを見せた。
31日は好勝負を期待!
五十嵐の練習を見終えた木村翔を担当する有吉将之会長は「もっと減量がキツいのかなと思っていたが調子が良さそう。技術は五十嵐君の方が上。こちらも調子が良いので気持ちの勝負になれば面白い」と感想を口にした。
減量以外のことに気を配れる
練習を終えた五十嵐は「(最後の世界戦の)4年半前は14kgの減量があり、1日でリカバリーできなかった。今は7kgくらいの減量なので体調が良い。フライ級でこれだけコンディションが良いのは本当に久しぶり」と自信を示した。