[試合後談話]2017.12.15
5ラウンドに右ストレートが炸裂!
左:藤中 右:小原
今年8月にWBOアジアパシフィック・ウェルター級王座を獲得した小原佳太(31=三迫)が、14日の後楽園ホールで同級5位の藤中周作(31=金子)を迎え初防衛戦に臨んだ。
昨年9月にロシアでIBF世界スーパーライト級王座に挑み2回TKO負けを喫した小原は、ウェルター級に上げての世界挑戦を目指し、久しぶりの日本人対決で世界レベルの力を誇示したいところ。一方、2度目のタイトル挑戦で王座奪取を狙う藤中。その結末は――。
昨年9月にロシアでIBF世界スーパーライト級王座に挑み2回TKO負けを喫した小原は、ウェルター級に上げての世界挑戦を目指し、久しぶりの日本人対決で世界レベルの力を誇示したいところ。一方、2度目のタイトル挑戦で王座奪取を狙う藤中。その結末は――。
小原の右が火を噴いた!
試合は、序盤こそ藤中に攻め立てられる場面が目立った小原だが、一旦倒しにかかれば無類の強さを発揮。5回にアッパーからの右ストレートで藤中を揺らすと、再度の右でダウンを奪った。ここは立ち上がった藤中だが、この後は小原のラッシュに耐えるのがやっと。最後はガードが追いつかず、またも右を浴び崩れ落ちた藤中をセコンドのタオルが救った。
がっくりと肩を落とした藤中
完敗を喫した藤中は試合後、「立ち上がりは調子が良かったが距離を詰め過ぎてしまった。ボディを叩いて後半勝負にいこうと思っていた。パンチは見えていたが長身からのアッパーがあんなに見えづらいと思わなかった」と振り返り、小原の力を認めた。
結果は満足していると笑顔
一方、5回KOの快勝で初防衛に成功した小原は、あえて序盤は抑え、中盤からの勝負と決めていたようだ。本人は「雑な倒し方、倒すまでのパフォーマンスがまだまだ」と反省したが、三迫貴志会長は「これで国内での強さは証明できたと思う。来年もう一度世界のチャンスを作りたい」と世界再挑戦へGOサイン。今後は世界最優先でやっていくと話した。
小原の世界ロードが再スタート
当面の目標は世界入りが期待されるWBOで、その王者は今年7月にマニー・パッキャオ(比)を破り、ウェルター級王座に就いたジェフ・ホーン(豪)。13日にはゲイリー・コーコラン(英)を11回TKOで下し初防衛に成功した。