[試合後会見]2017.12.11
右ストレート炸裂!注目の日本スーパーフライ級戦。
日本スーパーフライ級タイトルマッチ
日本スーパーフライ級王者の船井龍一(32=ワタナベ)が11日、後楽園ホールで開催された「DANGAN203」のメインイベントに登場。元WBOアジアパシフィック・同級暫定王者で日本同級15位の川口勝太(33=堺東ミツキ)を迎えて2度目の防衛戦に臨んだ。船井がチャンピオンの貫禄を見せつけたのか? それとも川口が下剋上をはたしベルトを大阪に持ち帰ったのか?
船井がキャンバスに沈めた
船井がジャブを飛ばしながらワンツーを狙うのに対し、川口は飛び込んで右を当てにいく形でスタート。初回、川口は偶然のバッティングで左目上をカット。2ラウンド終盤、船井は相手の左に右ストレートを合わせ膝をガクッと落とすと、さらに打ち下ろしの右をテンプルに決めて痛烈なダウンを演出。立ち上がろうとした川口だったが、ダメージが深くふらついたところでレフェリーが試合を止めた。船井が豪快なノックアウト勝ちで2度目の防衛に成功した。
今年は32年間で一番良い年だった
得意の右ストレートでベルトを守った船井は「倒して勝ちたかったので理想の勝ち方でした」と満面の笑みを浮かべた。「早いラウンドで終わったが、リターンを返してきて、回転力があり弱い相手ではなかった。勝てたことで自信に繋がった」と相手の力を認めた船井は「同門の年下の選手が結果を出して刺激になっている。さらに上を目指したい」と意気込んだ。
船井の成長に目を細めた渡辺均会長は「もう一度防衛戦で勝ったら、WBOアジアパシフィック王座にも挑戦させることを考えている」と青写真を描いた。
船井の成長に目を細めた渡辺均会長は「もう一度防衛戦で勝ったら、WBOアジアパシフィック王座にも挑戦させることを考えている」と青写真を描いた。
積極的な攻撃を見せたが…
試合後、最初の右ストレートでキャンバスに膝が付いたが、レフェリーが見逃したことで気を抜いてしまったと笑った川口は、「チャンピオンは強かった。言い訳はない、スッキリしている」と船井を称え、「ランキング下位の挑戦を受けてくれたことには感謝しかない」とコメント。今後については、「今は何も考えられない。暗い年末年始になる(笑)」と明言を避けた。
中川健太(レイスポーツ)
この試合を観戦した前日本同級王者の中川健太(32=レイスポーツ)は「一言で強いですね。左が良くてパンチが強いんです。世界を獲れそうだと思った。自分も負けてられない」と感想を語り、3月に拳を交えた船井に刺激を受けたようだった。