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[試合後談話]2017.12.6

村中優と阿知和賢が大熱戦!

4年9ヶ月ぶりの再戦
 今年5月に英国でWBA世界スーパーフライ級王座に挑んだ元日本フライ級王者の村中優(32=フラッシュ赤羽)が6日、後楽園ホールで開催された 「オーバーヒート・ボクサーズナイト83」に出場。53.0kg契約8回戦で、日本スーパーフライ級10位の阿知和賢(31=ワタナベ)と4年ぶりに拳を交えた。再び世界を目指す村中がどのような戦いを見せたのか――。
村中が辛くも勝ち残った
 初回、阿知和がワンツーからアッパーを突き上げ好スタートを切ったが、村中の左フックが決まり先制のダウンを奪った。ピンチを迎えた阿知和だが手数を増やして奮闘。3回、村中は偶然のバッティングで左目上をカットした。4回、阿知和はプレスをかけてワンツーで反撃すると村中を後退させた。終盤はお互いに一歩も引かない打ち合いを展開。手数で阿知和、有効打で村中というラウンドが続き試合終了のゴングを聞いた。採点は3者ともに村中を支持し返り討ちに成功した。
今日は全然ダメでした
 接戦を制し再起戦を飾った村中だったが控室では笑顔は少なかった。「攻撃もディフェンスも悪く右も当たらなかった。復帰したのに覚悟が足りなかった。こんな中途半端な気持ちでリングに上がるなら辞めた方がいいですね」と敗者のように肩を落とした。「相手のパンチの軌道が読みづらかった。良い動きをしようとしても体がついていかなかった」と反省の弁が最後まで止まらなかった。
やりたいことはできたが…
 あと一歩のところで勝利を逃した阿知和は「初回のダウンは油断で自分が甘かった。倒れた後に冷静さを持てれば良かったが…。反省しかないです」と唇を噛んだ。それでも元王者の村中に大善戦し自信にもなったという阿知和は「基本のガードと冷静さを課題にまた上を目指す」と前を見据えた。
採点表