[高校生情報]2017.11.23
「怪物・井上の再来」は起こるか
高校時代から抜群だった井上(右)
福井市の福井産業会館では今日23日から26日にかけて全日本選手権が行われる。今年度の男子国内王者を決めるこの大会には、今回、高校生の「黄金期」といわれた現・高校3年生も4人出場しているが、高校生がこの大会を制した記録は2011年度ライトフライ級の井上尚弥(当時・相模原青陵高)で途絶えている。「怪物・井上」以来の快挙を目指して、スーパー高校生たちが、1ラウンド3分のノーヘッドギア制でどれだけ成年と渡り合えるかも大会の見どころだ。
技巧派の中垣
アジア・ジュニア選手権の日本初制覇を達成し、今年はアジア・ユース選手権を制覇したフライ級の中垣龍汰朗(日章学園高)は1回戦で飯村樹輝弥(日本大)と対戦する。
黄金期のエース堤
世界ユース選手権優勝を始めとした快挙で、この世代のエース格といわれてきたバンタム級の堤駿斗(習志野高)は1回戦で池側純(大阪商業大)と対戦する。池側は現・IBF世界ミニマム級王者の京口紘人(ワタナベ)が推してきた後輩で「無名で“関西の大学から”っていうのが自分と重なる。下剋上じゃないけど上の選手を全員喰ってほしい」とエールを送った。
スタイリッシュな今永
高校3年間にある8度の全国大会の全制覇を日本史上初めてはたしたライト級の今永虎雅(王寺工業高)は小林和真(日本大)と対戦する。
倒し屋でもある荒本
今永と「高校8冠」を同時にはたしたウェルター級の荒本一成(王寺工業高)は三谷将太(日本大)と対戦。高校生出場者4人のうち、3人が大学王座4連覇を狙う名門、日大勢との1回戦となった。
沖島(右)は1-2で惜敗した
この選手権では、井上の前年にも、藤田健児(倉敷高)が2年生でライト級を制している。その後、2013年に沖島輝(東福岡高)がライトウェルター級で決勝に残ったが、斎藤一貴(東京農業大)に敗れて準優勝だった。