[発表会見]2017.11.21
木村翔と五十嵐俊幸が大晦日決戦!
フライ級日本人対決が実現
北京・ロンドン五輪を連覇した中国の国民的スーパースター、ゾウ・シミン(36=中国)を今年7月に11ラウンドTKOで破り、新王者に輝いたWBO(世界ボクシング機構)フライ級王者の木村翔(28=青木)が21日、都内のホテルで初防衛戦の発表会見を開いた。木村は大晦日に東京・大田区総合体育館で元WBC(世界ボクシング評議会)王者でWBO世界同級1位の五十嵐俊幸(33=帝拳)と拳を交える。
当日はWBA(世界ボクシング協会)ライトフライ級王者の田口良一(30=ワタナベ)とIBF(国際ボクシング連盟)同級王者のミラン・メリンド(29=比)の王座統一戦、さらにIBFミニマム級王者の京口紘人(23=ワタナベ)と同級3位のカルロス・ブイトラゴ(25=ニカラグア)のタイトルマッチが組まれている。試合の模様は大晦日の夜にTBS系列で全国中継される。
当日はWBA(世界ボクシング協会)ライトフライ級王者の田口良一(30=ワタナベ)とIBF(国際ボクシング連盟)同級王者のミラン・メリンド(29=比)の王座統一戦、さらにIBFミニマム級王者の京口紘人(23=ワタナベ)と同級3位のカルロス・ブイトラゴ(25=ニカラグア)のタイトルマッチが組まれている。試合の模様は大晦日の夜にTBS系列で全国中継される。
多くの報道陣が集まった
東京のリングに上がるのは約1年8ヶ月ぶりだという木村は「最近はずっとアウェーで戦っていたので、ホームで試合ができるのは素直にうれしい。去年の大晦日は知人の家で小國選手(前IBF世界スーパーバンタム級王者)の試合をテレビ観戦していた。このような晴れ舞台に自分が参戦できるとは夢にも思わなかった。正直、運も持っているなと思う。3試合ある世界戦の中で一番良い試合をしたい」と胸を躍らせた。
雑草魂で勝ちにいく!
対戦相手の五十嵐について「僕より格上の選手だが、パンチをしっかり当てたら倒れるイメージはできている。僕がチャンピオンだが挑戦者の気持ちを忘れず戦いたい」とコメント。デビュー戦でサウスポーを相手に初回KO負けを喫しており苦手意識があるというが、「スパーリングを重ねて慣れてきた」と自信を示した。10月から開始したスパーリングは250~300ラウンド行う予定で、今週の金曜日からは、トレーニング先をタイに移してスパーリング合宿を敢行する。
臨機応変に戦いたい
一方、約4年8ヶ月ぶりに世界戦のリングに立つ五十嵐は「すごく興奮しているし楽しみです。タイトルマッチに相応しい内容ですべてを出し切って、見た人が感動する試合を見せたい。次はないと思っている。ここまで自分を支えてくれた家族や後援者の想いを背負って執念でベルトを獲りたい」とラストチャンスでのベルト奪取を誓った。アマチュア時代に2度ゾウ・シミンと対戦し敗れている五十嵐。ゾウからタイトルを奪った木村の試合映像を見て「(木村選手は)精神力の強い選手。同じ日本人として負けたくない。スタミナを強化して気持ちを折らず戦いたい」と意気込んだ。
12月31日はトリプル世界戦
歴史的快挙を達成しボクシング界にその名をとどろかせたシンデレラボーイと王座返り咲きを目指すアテネ五輪出場のアマエリートの一戦は最後まで目の離せない激しいペース争いが予想される。