[試合後談話]2017.11.20
山下賢哉「来年はタイトルを狙う」
OPBFランカー相手に132秒で決着
 日本ユース初代スーパーフライ王者で日本フライ級8位の山下賢哉(21=白井・具志堅スポーツ)が20日、後楽園ホールで開催された「ザ・カンムリワシファイト.55&DANGAN201」のメインイベントでOPBF東洋太平洋スーパーフライ級7位のエラニーノ・セミジャーノ(比)と契約ウェイトで対戦。前日計量でOPBFランカーを「力でねじふせる」と意気込んだ山下は、公約通りに初回KOで快勝し、今年一年を3連続KO勝利で終えた。
比国ファイターに当たり負けせず
 試合はWBCユーラシア太平洋王者の肩書きを持つ左構えのセミジャーノが多彩な右ジャブを散らしスタート。さらに柔軟なボディワークでスピードを上げると、ガードの上からでもお構いなしに強打を叩き込んだ。立ち上がりはガードを固めていた山下だったが、相手の力量を見定めると引かずに下からパンチを突き上げ応戦し、腹を叩かれ体をくの字に曲げたセミジャーノを追撃。最後はボディへの連打で倒し、10カウントを聞かせた。
3連続KOにやっぱり俺は強い
 前回、ユース王座を争った8月の田之岡条(小熊)戦に続く、2戦連続での初回KO勝ちを飾った山下に好調の理由について聞くと、「以前のように力まず打たなくても、タイミング良く入れば相手には効く。試合中も考えながら余裕を持って戦えるようになった。確実にレベルアップしている」と分析。厳しい練習の積み重ねが自信を裏付けているようだ。
チャンスがある方でタイトルを狙う
 控え室ではかつてのチームメイトからも祝福され、喜びを分かち合った山下は、これで日本とOPBFを射程圏に入れ、来年を勝負の年と位置づけた。