「日本にベルト持ち帰る」
IBF(国際ボクシング連盟)スーパーライト級3位の近藤明広(32=一力)は4日(日本時間5日)、米国ニューヨークのバークレイズ・センターで1位のセルゲイ・リピネッツ(28=カザフスタン/露/米)とIBF同級王座決定戦を行う。初の大舞台を前に3日、共同記者会見に臨んだ近藤は「日本のファンのためにベストを尽くし、ベルトを持ち帰る」と決意を口にした。
※リピネッツ対近藤は5日(日)午前10時からWOWOWメンバーズ・オンデマンドで先行ライブ配信の予定。
近藤は日本はもちろんのこと後楽園ホール以外で戦うのが初めてとなるが、舞い上がった様子はみられず「ここに辿り着くまでに長い道のりだった。落ち着いているし、いつもの試合のような感じ。ここで負けるわけにはいかない。日本にベルトを持ち帰る」と話した。これに対しリピネッツは「ここに辿り着くまでに多くのことを克服してきた。KOで世界王者になるつもりだ。近藤が何をしてきても対応できる準備をしてきた。ベストを尽くす」と自信をみせた。戦績は近藤が36戦29勝(16KO)6敗1分、リピネッツが12戦全勝(10KO)。オッズは25対1でリピネッツ有利と出ている。
この日はメインでデオンタイ・ワイルダー(米)対バーメイン・スティバーン(ハイチ/米)のWBC(世界ボクシング評議会)ヘビー級タイトルマッチが組まれている。38戦全勝(37KO)のワイルダー、28戦25勝(21KO)2敗1分の前王者スティバーンも3日、会見に臨んだ。「彼は私の相手として唯一、KOを免れたが、言い訳ばかりしているが、そんなことは聞きたくもない。今度は電光石火の勝負になるだろう。ベルトはどこにも行かない。いずれ私は無敗の統一王者になるだろう」とワイルダーが吠えれば、1年10ヵ月前の雪辱を狙うスティバーンも黙ってはいない。「今回は100パーセントの状態だ。王座を手にするためには何でもするつもりだ。11月4日、私は2度目の戴冠を果たすだろう。ベルトは家に持ち帰る」と勝利を誓った。