村田諒太 2000年以降フジ最高視聴率!

　試合後は挨拶周りでホテルに戻ったのが午前3時半。朝の情報番組に出演するため30分ほどしか寝ていないという村田は「夢でなければ良いなと思ったが、こうして記者の皆さんが来てくれて朝からテレビ出演もしたので夢ではないなと実感しています。でも、そろそろゆっくり寝たいです」と報道陣の笑いを誘った。

　続けて浜田剛史帝拳プロモーション代表は「100点の戦いだった。やろうとしたことも出来たし、相手の出方にも対応できた。前回よりプラスアルファで良かった。デビューから1戦1戦、積み重ねて期待通りに進んだ。これからさらに強い相手がいるわけですからそこに割り込んでいこうと思います」とコメントした。

　昨日の激闘を「相手を飲んでいくつもりで戦っていこうと言われ、気持ちを強く持って戦った。それが良い形で出た試合。エンダムはもっと足を使ってくるかと思ったが、遠い距離からのパンチを警戒していたのではないか。序盤からプレッシャーをかけてボディを打った時に嫌がっていて息遣いが荒くなっていた」 と振り返ると、「自分の能力を出したという意味では100点だが、自己採点では70～80点。でもこれはネガティブな意味ではなく、自分が積み重ねていったものでの点数。これから強い相手と戦っていくために、今のスタイルをブラッシュアップしていく」とさらなる飛躍を誓った。

　現在ミドル級には3団体統一王者のゲンナディ・ゴロフキン(カザフスタン)、元2階級制覇王者のサウル"カネロ"アルバレス(メキシコ)がいるが「強い選手と戦っていきたい気持ちはあるが、まだ海外では村田諒太って誰だよと思われているレベル。立ち位置はわかっているので今は海外で自分の価値を上げていきたい。名前が売れるような相手と良い内容で戦ってその先にトップオブトップにたどり着きたい。チャンピオンと呼ばれるのはまだむず痒いのでいろんなことを証明して誰もが認めるチャンピオンになりたい」と抱負を口にした。

　まだ家族とは会っていなく電話で話しただけという村田。「パパやったね!と言ってくれると思っていたが、息子に最後はなんで試合が終わったかさっぱりわからなかったよ。あと、パパが泣いたの初めて見たよ」と突っ込まれ期待外れだったと笑みを浮かべた。
　なお、フジテレビ系列で全国中継された村田対エンダム戦の平均視聴率は関東地区で20.5%(関西地区は22.7%)、瞬間最高視聴率は7ラウンド終了時の26.7%で2000年以降のフジテレビのボクシング中継としては最高視聴率となった。