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[調印式・会見]2017.10.20

村田諒太 みんなの力で勝利を掴む

アラム氏を挟んで村田とエンダム
 10月22日(日)に東京・両国国技館で行われるWBA(世界ボクシング協会)ミドル級タイトルマッチ、王者アッサン・エンダム(33=カメルーン/仏)対同級1位の村田諒太(31=帝拳)の調印式が都内のホテルで行われた。注目のダイレクトリマッチとあって、国内はもとよりフランスのメディアも多く来日。さらに、村田と契約するトップランク社のボブ・アラム代表も会見に同席し、村田が勝てば来年は米国での試合を組みたいとの意向を述べた。
 試合の模様は当日、日本ではフジテレビ系列で全国中継するが、アメリカでもスポーツ専門チャンネル「ESPN」で生中継される。
左がレオンJr氏、隣がベイレス氏
 また、当日は世界的に有名なリングアナウンサー、ジミー・レオンJrが試合をコールし、メイウェザーvsパッキャオ戦を捌いたケニー・ベイレス(米)がレフェリーを努める。ほか、ジャッジはピニット・プラヤドサブ(タイ)、ロバート・ホイル(米)、ラウル・カイズJr(米)。
前回の判定は私も疑問だったとボブ・アラム氏
 調印式後のグローブチェックでは、村田が米国製エバーラストの黒、エンダムがメキシコ製グラントの緑がかったゴールドを選択。その後、互いのグローブを念入りにチェックし、試合まで間もなくといった緊張感が漂った。
プレッシャーはもちろんあると村田
 質疑応答に移り、現在の心境について聞かれたエンダムは「I'm Ready!」と第一声。「試合まで待ちきれない。準備は1000%、とても濃密な試合になるだろう」と気を吐けば、村田も「試合をすごく楽しみにしている。Make This Ours.この勝利は応援してくれるファン、サポートしてくれるスタッフ、みんなの力で掴むもの」と笑顔で答えた。
村田はボクサーで唯一の友達となったとエンダム
 続いて5ヵ月前とどう違うかを問われ、エンダムは「前回はスプリット判定(2-1)と厳しいものだったが、学ぶことも多かった。今回はそれを克服することが使命」と語り、村田は「前回は世界レベルを相手に自分の力が半信半疑だったが、今回は自信を持って殴れる」。さらに日本中の勝利への期待を感じつつも「プレッシャーを引き連れて戦うのがボクサー。この試合で得たいのはベルトだけ。その先のストーリーはそこから始まる」と目を輝かせた。
2日後に完全決着をつける!
 「完全決着」をつけるべく5ヵ月ぶりに対峙する村田とエンダム。村田が勝てば1995年12月の竹原慎二以来、2人目のミドル級王者が誕生する。はたして新たな歴史の扉は開くのか――。世界が注目する一戦まであと2日。