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[公開練習]2017.10.13

比嘉大吾 タイソンスタイルで14連続KOは確実

野木トレーナーとのミット打ち
 10月22日(日)の東京・両国国技館で同級6位トマ・マソン(27=仏)を迎え初防衛戦に臨むWBC(世界ボクシング評議会)フライ級王者の比嘉大吾(22=白井・具志堅)が13日、所属ジムで練習を公開した。
 今年5月にファン・エルナンデス(30=メキシコ)から計6度のダウンを奪い、日本人選手としては初めてパーフェクトレコード(13戦13勝13KO)で世界獲りをはたした比嘉は、挑戦者に近い体格の同門・江藤光喜(29)と2ラウンドのスパーリングを披露。マイク・タイソンばりの圧力と回転で江藤を押し込み、完成度の高さをアピールした。
なお、試合の模様は当日7時から、フジテレビ系列で生中継される。
前回より良い試合になると会長
 練習前の会見で具志堅用高会長は、「チャンピオンになってからの練習が違う。楽しんでやっているよ。初防衛戦を乗り越えて本物の強いチャンピオンになってほしい」と期待を寄せると、新チャンピオンも「ここまですべて順調にきた。過去最高の仕上がり。これだけの練習をして判定だったら納得がいかない。圧倒してKOで勝ちます」と意気込んだ。
長身の江藤は抜群のパートナー
 また、比嘉を指導する野木丈司トレーナーも、「今回は量、質ともに比嘉でやりたかった練習がすべて出来た。挑戦した時より確実に強くなっている。マソンをいかに崩すかがポイントだが、ジャブでも競り勝てるのでは」と自信を深めた。
江藤は日毎に強くなると脱帽
 スパーリングは計130ラウンド超。そのうち江藤とは40ラウンド近く消化し、この日のスパーリングでも「タイソン」を参考にしているという踏み込みで江藤との間を一瞬で詰め、圧倒的な回転力でコンビネーションをヒット。先輩の江藤も負けじと押し返したが、練習後は「大吾のパンチには沖縄の魂を感じる。マソンは大吾の引き出しの多さにビックリするんじゃないか」と感心していた。
連続KO記録更新は確実!
 最後に比嘉は、「野木さんを信じてやってきた練習で良い筋肉がついた。高校一年のアマチュアデビューした頃より体が軽い。ボクシングに興味がない人にも楽しんでもらいたい」と改めてKOを宣言。防衛は確実、あとは何ラウンドで決めるのかに興味は注がれる。