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[一夜明け会見]2017.9.14

岩佐亮佑が目指すのは歴史に名前が残る王者

フェラーリの鍵を手に喜んだ
 注目の日本人対決を制し、2度目の挑戦で世界の頂点に立ったIBF世界スーパーバンタム級王者の岩佐亮佑(27=セレス)が14日、エディオンアリーナ大阪で一夜明け会見を開いた。岩佐は昨夜、同会場で小國以載(29=角海老宝石)と対戦し、合計3度のダウンを奪い6ラウンドTKO勝ちで悲願の王座奪取に成功した。
※昨夜の平均視聴率は7.7%、瞬間最高視聴率は10.2%だった。
王者になったのを実感している
 昨晩は寝てしまったら夢になってしまいそうだと一睡もせずに会見に臨んだ岩佐。「小國さんのプレッシャーは想像以上にキツかった。強いチャンピオンに勝てたことは何よりも僕のボクシング人生の中で一番の収穫になったし勉強になった」と試合の感想を口にして安堵の表情を浮かべた。
友人でもある小國とLINEのやり取り
 前王者小國とは朝にLINEのやり取りをしたという。岩佐が「ありがとうございました」と送ると「めちゃくちゃ殴ってくれたな。やっぱり嫌いだけど最後の相手がお前でよかったよ。これからも応援していくから戦ったことを自慢できるような立派なチャンピオンになってほしい」と返信がきた。
小林昭司会長
 中学2年から岩佐を指導してきた小林昭司会長は「もっともっと憧れられて夢を与える存在になってほしい。自分は一回しか防衛していないので2回は防衛してほしい。今は目の前の試合を一戦一戦クリアいく気持ちでやっていけたら」と話した。
まだ高級車に見合う王者ではない
 ベルトを獲得し後援者からフェラーリをプレゼントされることになった岩佐は愛車の鍵をもらい近日中に納車すると笑顔を見せた。サウスポー岩佐と同じ左ハンドルのフェラーリを手にしたが「もらってありがとうございますでは済まされない。高級車に見合うようなチャンピオンになりたい。維持費も大変なのでファイトマネーを稼いでいく」と語った。
チャンスがあれば海外でもやりたい
 次戦は選択防衛戦になる見込みで相手は未定だという。戦いたい相手はという問いに対し、「すぐにパッとは思いつかないが、日本人が挑戦してくるなら挑戦者決定戦を勝ち上がってきてほしい。IBFは強い世界ランカーばかりなので強い相手と戦っていきたい」と語った。「辛い時期もあったが、応援してくれた人がいたから勝つことができた。ありがとうと言いたいです。小國さんから奪ったベルトを命をかけて死ぬ気で守っていくことだけを考える。スーパーバンタム級で長期防衛していきたい」と抱負を口にした。