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[公開練習]2017.9.5

小國以載「今回も挑戦者の気持ちで」

パプリカを食べて苦手なピーマンを克服だ!
 昨年の大晦日に大番狂わせで王座を獲得したIBF世界スーパーバンタム級王者の小國以載(29=角海老宝石)が5日、都内の所属ジムで練習を公開した。小國は13日(水)にエディオンアリーナ大阪(大阪府立第一競技場)でIBF世界同級3位の岩佐亮佑(27=セレス)を相手に初防衛戦に臨む。岩佐には高校時代、アマチュアの試合で敗戦しており、苦手なピーマンに例えている小國は会見中、「まずはパプリカを食べられるようにした。あと1週間でピーマンも食べられるようにする」と持参したパプリカをかぶりつき、報道陣を笑いに誘った。
軽快な動きを見せた
 ウォーミングアップを終えると、元WBA世界ライト級王者で、現在は角海老宝石ジムのトレーナーを務める小堀佑介氏と2分×2ラウンドのマスボクシングを披露。相手の打ち終わりに右ストレートを合わせると、続くラウンドはプレスをかけて多彩な左を見せた。その後はシャドーボクシングを2ラウンド、パンチングボールを1ラウンド見せて練習を切り上げた。
当日の作戦は決まっている
 練習後の会見で小國は「サウスポーは苦手だが調子はぼちぼち。後は作戦を煮詰めていくだけ。初防衛戦に対してのプレッシャーはないが緊張はしている」。「日本人同士の世界戦で会場も盛り上がるだろし、楽しんでもらえたらと思う」と意気込みを語った。
負けた時は辞める時
 拳を交える岩佐について「隙がなくて甘いところがなく良いボクシングをしてくる。自分では6対4で岩佐が有利だと思う。ただ、作戦がハマったら判定で勝てる。リングに上がる時は100%の状態に持っていくが今は不安の方が大きい」と相変わらず弱気なコメントが口を突いたが、「今は世代交代の時期で若い選手が世界王者になっている。お互い若くはないので引退と隣合わせ状態でやっている。なので勝ってもう少しボクシングができるように頑張りたい」と話した。
決戦は9月13日!
 小國の練習を偵察に来ていたセレスジムの小林昭司会長は「風邪をひいていたら良いと思ったが、汗をかいていてすごく調子が良さそうに見えた。後はリングに上がった2人がやること。亮佑もラストチャンスという気持ち。日本人同士の世界戦で相当ハイレベルな戦いを見せてくれると思う」と感想を口にした。