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[公開練習]2017.8.24

熊本の世界戦はピリッ!

福原辰弥(本田F)チャンピオン
 27日(日)に開催されるWBO世界ミニマム級タイトルマッチの予備検診を終えたチャンピオンの福原辰弥(本田F)と挑戦者の山中竜也(真正)は、場所を熊本市内の本田フィットネスジムに移動して練習を公開した。
予備検診でも目を合わせず
 チャンピオンは集まった記者団の前で軽いストレッチと3ラウンドのシャドーボクシングで汗を流すと「疲れも抜けてきて良い状態に入ってます。いつも通り自分から仕掛けて行きたい」と抱負を語ると「相手は足も使って、やりにくい相手だと思うので逃げられないように自分のボクシングをすることに専念したいです」と冷静な表情で山中対策を明かした。
世界初防衛戦にピリッ!
 予備検診で判明した5cmのリーチ差については「リーチの長い選手とはこれまでたくさん闘ってきたのであまり気にはならない」と余裕の表情。前回の試合と同様に100ラウンド以上のスパーリングをこなしてきたという福原は 「皆さんの応援の力を背に絶対勝ちたい。まだまだ熊本地震の被害が大きく残っている所も多い中で、この試合に勝って少しでも良いニュースになれば良いなと思います」と地元熊本の復興への思いも語った。
リラックスムードで世界初挑戦
 一方、自身初の世界挑戦を前に落ち着いた表情でストレッチをこなした山中は、1ラウンドのロープと2ラウンドのシャドーボクシングで体を動かし、コンディションについては「夏の減量は得意な方で、食べて動きながら減量ができた。体重もコンディションも良い、気持ちの面でも世界戦という事で、緊張ではなくモチベーションになっている」と万全の体調をアピールした。
山中竜也(真正)
 チャンピオンの福原に話が及ぶと「気持ちが強く、上手くてやりにくいタイプ」と警戒心を強めた。その上で、サウスポー対策を練ったスパーリングを2ヵ月半で160ラウンドをこなしたという山中は「倒すことは狙っていないが、アウェイなのでポイントは取るように意識しています。パンチをもらわないのが自分のボクシング。打たせずに打つ自分のボクシングができると思う」と福原戦対策の一端を明かした。「ベストなタイミングで世界戦が決まった。江藤さん(※)や会長、応援してもらっている皆さんの為に頑張りたい」と試合への抱負を語った。

※江藤日出典トレーナー
※山下正人 真正ジム会長