[一夜明け会見]2017.8.16
山中慎介「やるならリベンジ」
山中慎介(帝拳)
「納得のいく勝ち方ができたら、もういいのかな、とも思っていたので、悩んでいる」。進退を気にする記者の質問に意外な答えが返ってきた。WBC世界バンタム級王座を5年半以上守り続けた山中慎介(帝拳)が16日、京都市内のホテルで一夜明け会見を開いた。緑のベルトはなかった。
昨夜の関東地区の平均視聴率は10.8%。瞬間最高は16.5%だった。
昨夜の関東地区の平均視聴率は10.8%。瞬間最高は16.5%だった。
13度目の防衛戦
「バタついていたし、効いているように見られたかもしれないですね。(試合を止めた)トレーナーを責めることは、もちろんできない」とビデオで試合を見直した感想を話した山中は「妻と朝方まで色々と話をした」と切り出した。
8月15日 島津アリーナ京都
「皆さんに喜んでもらいたかったが…」と言葉を詰まらせた前世界王者は「ごめんね、という気持ち」と、試合後のリング上で流した涙を振り返った。「いい勝ち方が出来ていれば、もういいのかなとも思っていた」と結果次第ではラストマッチにする決意で大記録に臨んでいたことを明かした山中だが、「出し切れてないから悔しい」と、リング上では冷静に反撃のチャンスを待っていたことを明かした。「大事なことなので、もう少し考えさせてください」と進退の明言は避けた。
4R2分29秒TKO
会見後の囲み取材で、帝拳プロモーションの本田明彦会長は「本人にやる気さえあれば」という条件つきで「ダイレクトリマッチが出来るのであれば、メキシコでやらせてもいい」と、現役続行の可能性を示唆した。また、「止めるのは遅いよりは早い方がいい。トレーナーの優しさが出た」と、タオル投入のタイミングに関する一般論を述べるとともに大和心トレーナーの判断を擁護したが「あの場面は間違い。魔が差したんだろう」と悔やんだ。「トレーナーがリングに入ったから試合が止められた。タオル投入だけなら、レフェリーも試合を止めなかったと言っていた」と、4R2分29秒TKOの瞬間を説明をした。
浜田剛史代表と山中慎介(帝拳)
「想定内の展開だった。これから距離をとってもう一度立て直すところだったので、残念」と浜田剛史代表も再戦の可能性に含みをもたせた。
リベンジはあるかー。
「何ヶ月もはかけられない」と話した山中の決断を見守りたい。