[試合後談話]2017.8.11
大阪でバンタム級ベテラン対決
川口裕と坂本英生
大阪府枚方市の枚方市立総合体育館で11日、グリーンツダジムのイベント「CRASH BOXING12」が開催された。メインイベントでは元東洋太平洋バンタム級チャンピオンで日本同級6位の川口裕(30=グリーンツダ)が日本同級11位の坂本英生(31=フジタ)を迎えてスーパーバンタム級8回戦に臨んだ。
また、この日は日本女子初代王座決定トーナメント、ミニフライ級6回戦も行われ、同級5位の小村楓香(グリーンツダ)と同級7位の一村更紗(堺東ミツキ)が拳を交えた。
また、この日は日本女子初代王座決定トーナメント、ミニフライ級6回戦も行われ、同級5位の小村楓香(グリーンツダ)と同級7位の一村更紗(堺東ミツキ)が拳を交えた。
判定はドロー
メインイベントのベテラン対決は技術の高い試合となった。川口は、坂本の動きを冷静に見極めると右ストレートを打ち抜いた。対して、坂本は右のアッパーを起点にまとをしぼらせないボクシング。一進一退のなか中盤、川口がやや優勢に試合を進めた。しかし後半、アゴを怪我したか、川口が後退を始める。坂本は好機を得たが、捉えることが出来ず試合終了。判定は3者3様でドローとなった。
アゴを負傷した川口裕
試合後、川口は「5ラウンドか6ラウンドにアゴを痛めて、後は何も出来なかったです。ディフェンスが課題ですね。また頑張ります」と、言葉少なにアゴの治療のために病院へ向かった。
追い込めなかった坂本英生
一方、坂本は「川口選手に距離を外されて、なかなか当てさせてはもらえませんでした。後は、攻撃が単調になってしまったので反省です」と、大粒の汗を拭った。
小村楓香と一村更紗
日本女子初代王座決定トーナメントミニフライ級の試合は、初回に小村が狙いすました右でダウンを奪いペースを握った。一村も3ラウンド以降立て直し、接近して左フックをあてるが小村の勢いに押され後退していく。最大4ポイント差をつけ小村が判定勝利を掴んだ。
勝利した小村楓香
試合後、小村は納得いかない様子でひとしきり涙をみせると「全然ダメでした。1ラウンド目のダウンは練習どおりでしたけど、その後が全然ダメでした。空振りが多いし…」と、反省の言葉が止まることはなかった。「夏休みはもういいです。次の試合に向けて今日のビデオをしっかりと見直して、練習します。試合で出せないってことは練習がそれだけ不足している証拠ですから」と、前を向いた。