[試合後会見]2017.8.10
小原佳太がタイの強豪を相手に王座決定戦
小原佳太(三迫)がベルト獲り
階級をひとつ上げて世界再挑戦を目指すIBF世界スーパーライト級12位の小原佳太(30=三迫)が10日、後楽園ホールで開催された「ダイヤモンドグローブ」のメインイベント、WBOアジアパシフィック・ウェルター級王座決定戦に出場。WBOアジアパシフィック同級5位のナロン・ブーンチャン(34=タイ)とグローブを合わせた。かつて日本・OPBF王座を保持していた小原は3本目となるタイトルを手にすることはできたのか?
格の違いを見せた
試合が始まると頭を大きく振って前に出てくるナロンに対し、小原はサークリングしながらジャブをヒット。ナロンの右フックにヒヤリとする場面もあったが、スピードの差を見せペースを握った。2回、小原はワンツー、左フックで棒立ちにさせると連打でダウンを演出。立ち上がったナロンに怒涛の連打でレフェリーストップを呼び込んだ。
ウェルター級に上げて調子が良かった
見事なKO勝利でベルトを巻いた小原は「初回は距離をキープしようとしたが、緊張もあって下がらされた。ただ、課題に挙げていた焦らず攻めることができた。これで世界への夢が再び歩めたかなと思う」と冷静に試合を振り返った。「世界戦を経て海外の選手は予想以上のプレスやパンチの伸びがあると思った。上の階級の選手とスパーリングをして実力を上げていきたい。海外で勝ち星がまだないので戦っていきたい」とさらなる飛躍を誓った。
これまでの相手では強かった
小原の強打を浴びてキャンバスに沈んだナロンは「相手はパンチがあると思わなかったが、左フックが効いて崩された。身長差があり、戦いずらかった」と強さを認めていた。
拳四朗(BMB)
リングサイドで観戦したWBC世界ライトフライ級王者の拳四朗(BMB)は「相手の振ってくるパンチが怖かったが、小原さんはジャブが良くて最後にまとめたところは流石です」と感想を口にした。2日からスパーリング合宿のために上京していた拳四朗は明日、地元の京都に帰るという。
採点表