[公開練習]2017.8.9
山中慎介!V13の鍵はジャブと足捌きにあり
大記録に王手をかけた山中慎介
37年前に具志堅用高氏が打ち立てた日本人最多の世界王座連続防衛記録「13」に挑むWBC(世界ボクシング評議会)世界バンタム級王者の山中慎介(34=帝拳)が9日、都内の所属ジムで報道陣にトレーニングを公開した。山中は15日、島津アリーナ京都でWBC同級1位のルイス・ネリ(22=メキシコ)と拳を交える。指名戦となる今回、「具志堅さんの記録に並ぶ試合で注目されるのは素直にうれしいが、ネリを倒すことだけに集中して練習してきた。防衛に対するプレッシャーはない。具志堅さんには記録を抜いてほしいと言われているのでしっかり勝ちたい」と静かに闘志を燃やした。
練習前の会見
公開練習に先立って行われた会見で、「調子の上がらない時期もあり不安もあったが、10日前に腰周りがスムーズに動くようになり、ベストのコンディションに持っていくことができた。試合当日が楽しみ」と万全を協調。「相手はパワーがあり、中間距離になると連打してくるので、足を止め過ぎないこととジャブが重要になってくる。頼りにしているのは断トツで左ストレート。これまでの試合で当てられなかったことはないので今回もしっかり打ち込んでいきたい」と自信を示した。
ジャブが光った
会見後には、ネリ陣営が偵察する中、IBFユース・スーパーフライ級王者で8戦全勝(5KO)のジェイド・ボルネア(フィリピン)と2ラウンドのスパーリングを披露。伸びのあるジャブを再三ヒットすると、左ストレートをボディに決めて相手を懐に入らせなかった。短いラウンドにもかかわらず、山中の圧力でボルネオは息が上がっていた。
ベストな状態で臨めば結果はついてくる
この日でスパーを打ち上げた山中は「今日は動きの確認をしておきたかったので抑えた。普段は打たないアッパーも多めに打った。自信を持って挑める」と感想を口にした。
決戦は島津アリーナ京都
先日、同門の前WBC世界スーパーフェザー級王者の三浦隆司、前WBA世界スーパーフェザー級王者の内山高志(ワタナベ)が引退を表明したが「正直寂しい思いはある。同じ時期にチャンピオンになった者として強い姿を見せていきたい」と決意を口にした。