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[ニュース]2011.3.5

庄司、東洋1位破る金星

左:パドゥア 右:庄司
 4日の後楽園ホールのメインで、東洋太平洋ウェルター級1位パドゥア・D・シンワンチャー(フィリピン)に挑んだ庄司恭一郎(戸高)。
 庄司はここまで日本ランカーと3度対戦するもバッティングが続き、1敗2分とあと一歩のところでランキングに手が届かず。だが今回のパドゥア戦では、冷静なボクシングで左ボディ・右クロスを確実にヒットさせ、終盤にはパドゥアをダウン寸前に追い詰めるなど、最大で7ポイント差を付ける大差判定で、大金星を掴み獲った。
試合後の庄司
 パドゥアを下した庄司は、試合後の控室で「練習の成果。今回は"落ち着き・自信・確固たる信念"で練習に向かった。勝つことだけを考えて戦った」と、勝利は努力の成果だとした。また、パドゥア戦に向け1日5~6時間練習し、スパーもこれまでになく充実。走り込みもジムの仲間と一緒に追い込んだ。整体や酸素カプセルも利用し、身体のケアにお金も懸けた(笑)と明かした。パドゥアは左が堅く、最後まで気が抜けなかったと話し、笑顔も見せた。
大金星の庄司
 東洋ランク入りを確実とした庄司は、今後の目標に「今、日本・東洋王者は日本人。これまで日本タイトルを目標にしていたが、2つのタイトルが欲しいと意欲が湧いてきた」と語り、早くも4月11日に行われる日本&東洋タイトルマッチの次期挑戦者に名乗りを上げた。
 最後に「何よりもボクシングを続けられるのが嬉しい。ボクシングが大好き。それに30代だからって関係ない。まだまだ強くなれる実感がある。でも、僕はもともと強いんです(笑」と語り、33歳"遅咲き"の花を咲かせた庄司は、更なる大輪の花を咲かせるべく自信を漲らせた。