[ニュース]2017.7.20
JBCと亀田家が和解 3年の争いに終止符
13年12月の亀田大毅対ソリス
日本ボクシングコミッション(JBC)は19日、2013年12月の亀田大毅(亀田)対リボリオ・ソリス(ベネズエラ)のWBA・IBF世界スーパーフライ級王座統一戦において、前日計量に失格したソリスに敗れた亀田氏のIBF王座の扱いを巡る混乱で、事実上の資格剥奪処分にしていた亀田ジム会長でプロモーターの吉井真二氏とマネジャーの嶋聡氏のライセンスを再交付すると発表した。
混乱の原因を作ったIBF首脳陣
そもそも混乱の原因は、IBFスーパーバイザーのリンゼイ・タッカー氏がルールミーティング後の取材で「大毅が敗れた場合はIBF王座が空位となる」と発言したのに対し、大毅氏が敗れた直後に一転して「負けても王座は保持する。私が試合前に空位になると言ったのならそれは私の誤り」と変えたことが発端。これでJBCと亀田陣営に食い違いが生じ、泥沼の争いへと発展した。
亀田ジムも復活か!?
両氏は処分を不服として東京地裁に訴訟を起こしていたが、損害賠償を求めないことを条件にJBCと和解が成立。約3年の争いに終止符が打たれ、JBCが同日付けで両氏に17年度のライセンスを付与することになった。亀田3兄弟は事件後、国内での受け入れ先が認められず、日本で試合ができない間に長男・興毅氏と次男・大毅氏が引退。だが、三男の和毅は昨年10月に協栄ジムへ移籍し、今年3月に日本での復帰をはたした。