ボクシングモバイルニュース
[試合後会見]2017.7.18

末吉大 タイトル戦に向け好アピール

3回にボディでダウンを奪った末吉
 日本スーパーフェザー級2位、WBO世界同級12位にランクされる末吉大(26=帝拳)が18日、後楽園ホールで開催された「第563回ダイナミックグローブ」のメインイベンターを務めた。スーパーフェザー級超(130ポンド)の132ポンド契約10回戦でフィリピン同級6位のネルソン・ティナンパイ(24=比)を迎えた末吉は、カウンター狙いのファイターを初回から出入りのボクシングで封殺。主導権を握ったまま、3回に右ストレートから強烈な左ボディでティナンパイを悶絶させるダウンを奪った。
フィリピンランカーを起き上がれず10カウント
 ティナンパイは腹部を押さえたまま起き上がれずカウントアウト。末吉が初のメインをKOで飾り、連勝記録を12に伸ばした。リング上でマイクを向けられた末吉は、「嬉しい。もっと連勝を伸ばしたい。いまの(日本王者が)尾川さんなので、すぐには(挑戦)できないけれど、ベルトがほしい」と答え、控室に戻っても「今まで一番落ち着いて臨むことができた。トップに行くために技術的な細かい課題はあるが、(気負いがちだった)心を抑えられるようになった」と喜んだ。
もっと研ぎ澄ましていきたい
 また、5年前の新人王戦で現東洋太平洋同級王者の伊藤雅雪(伴流)に唯一の黒星を喫した末吉は、借りを返したい気持ちもあるが、タイトル戦については「ジムが決めること」とノーコメント。それでも「最近になって練習での力を発揮できるようになった。まだまだ自信なんかないが、もっとボクシングを研ぎ澄ましていきたい」とさらなる飛躍を誓った。