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[ニュース]2008.1.20

木村、11度目の防衛

 19日、後楽園ホールで開催された第431回ダイナミックグローブ・日本スーパーライト級タイトルマッチ10回戦は、チャンピオン木村登勇(横浜光)が磐石のボクシングで挑戦者同級9位の松本憲亮(ヨシヤマ)を完封、TKO勝ちで見事タイトルを防衛した。
 試合は1R開始直後、動きに硬さが見える松本に対し、木村の左ストレートがクリーンヒット。一気に木村がペースを握り試合をコントロールした。松本も持ち前の気持ちの強さで前に出るが、木村の左ストレートをもらうなどラウンドを重ねる毎に右顔面の腫れが目立つ状況となった。木村は10度防衛の経験からか松本のプレスを冷静に捌き、左ストレートを的確に浴びせダメージを重ねた。7R、木村が左ストレートからの連打を松本にまとめラッシュを賭けると、たまらずレフェリーが両者の間に割って入り試合を止めた。
 これぞ"木村術"と言えるボクシングで、桑田弘(協栄)が持つ日本スーパーライト級の10連続防衛記録を塗り替え、日本新となる11度防衛記録を樹立した。試合後のリング上で「いつでも世界に行けるよう準備している」と語った木村。今後は来月4日からWBC世界スーパーフェザー級チャンピオン・マヌエル・マルケス(メキシコ)のスパーリングパートナーとしてメキシコに渡る。"木村術"が世界のリングで見れる日も近いかもしれない。