[試合後談話]2017.6.30
土屋修平が試合後に引退表明
壮絶な打撃戦を見せた
3月以来の再起戦となる前日本ライト級王者の土屋修平(30=角海老宝石)が30日、後楽園ホールで開催された「角海老ボクシング 」に出場。ライト級8回戦で水藤翔太(28=とよはし)と対戦し勝利を飾ったが、リング上でマイクを握りこの試合限りでの引退を表明した。
試合後に衝撃発言
ジャブの差し合いで静かなスタートとなったが、ラウンド終盤に土屋が左フックでバランスを崩させた。このまま土屋のペースになるかと思われたが、2回になると水藤が距離を詰めて細かいパンチで応戦。中盤以降は体を密着させての接近戦となり、手数を出す水藤とビッグパンチを決める土屋で一歩も引かない打撃戦となった。採点は1~4ポイント差で土屋に軍配が上がり辛勝した。
6月に入る前に引退を決断した
リング上で引退を宣言し会場を驚かせた土屋は「再起を決めてからのスパーリングでパンチに反応できず、軽いパンチでも効かされるようになった。90%は引退しようと思っていたが、試合をやって決めようと思っていた。2ラウンドぐらいからかなり効いてしまっていた。この状態で続けてもお客さんの求める試合ができないので、一戦を退こうと思った」と引退の経緯を説明した。
「ボクシングは最高のスポーツです。もっとメジャーにしたかったが自分の力不足でした。ボクシングをしてきて幸せでした」と話すと涙を流した。今後に関して「これからのことは家族と過ごしてからゆっくり考えます」。
「ボクシングは最高のスポーツです。もっとメジャーにしたかったが自分の力不足でした。ボクシングをしてきて幸せでした」と話すと涙を流した。今後に関して「これからのことは家族と過ごしてからゆっくり考えます」。
左のコンビネーションが良くなかった
一方、前王者と真っ向から打ち合い、試合後には盛大な拍手が送られた水藤は「出入りのボクシングをしてカウンターを外そうと思ったが、初回に左をもらったので接近した方が良いと思った。後楽園ホールで戦うのはこれが2度目なので勝ちたかったが…」と肩を落とした。覚悟を持って後楽園ホールに乗り込んできた水藤は「チャンスがあるならやりたい気持ちもあるが、いろいろな人に応援されているのですぐには決められない。少し考えます」と明言は避けた。
採点表