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[高校ホープ対決]2017.6.6

4度目の堤駿斗vs松本圭佑

左:堤 右:松本
 群馬・前橋にある日吉体育館で開催された関東高校大会では、初日3日のバンタム級1回戦で、堤駿斗(17=習志野高校)と松本圭佑(17=みなと総合高)による4度目の対決が実現した。初対決は松本が「未来の怪物」と注目された中学時代にあり、松本が勝利。高校に入ってからは昨年に2度対戦し、堤がいずれも勝利していた。今回は堤が世界ユース選手権を制してから初の対決となる。
日本初の世界ユース王者強し
 客席が静まり返って試合展開が見つめられる中、結果は堤のポイント勝ち。ノックダウンというほどのものでもなかったが、堤が2度のカウントを奪う過去最も差のついた内容だった。試合後の堤は「圭佑も強くなっているし、気を抜いたら負かされるような対策を練っている。世界のトップ選手と戦うのと、国内のライバルと戦うのではまた違う緊張感がある」と称えるように語った。松本も「僕も駿斗のことはリスペクトしているので、今もライバルだと言ってもらえてうれしい」と控えめだったが「日頃の練習では実際の駿斗よりも完璧な駿斗をイメージして、次のインターハイでこそ攻略したい」と闘志をのぞかせた。これで松本に3連勝の堤は翌日、翌々日とトーナメントを初回RSCで勝ち進み、大会最優秀選手賞を獲得。所属の習志野高校も学校対抗で優勝している。
松本・父(左)は名指導者
 両選手にとって今年のインターハイは最後だが、堤には2連覇がかかり、松本には父・弘司さんと親子2代での初制覇がかかっている。
2年連続開催のアジア・ユース選手権
 なお、堤は他階級の高校生たちと今月末から開かれるアジア・ユース選手権出場のためにバンコクへ向かう。前回優勝したこと自体、日本史上初の快挙だったが、堤は「連覇をしたい」と新しい目標を設定していた。