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[復帰戦発表]2017.6.5

リーゼントボクサー和氣慎吾が復活

リーゼントボクサーが帰ってくる!
 昨年7月のIBF世界スーパーバンタム級王座決定戦でジョナタン・グスマン(ドミニカ)に11回TKO負けを喫し、世界タイトルを逃した元OPBF東洋太平洋同級王者の和氣慎吾(29=山上)が1年ぶりに復活する。5日に所属ジムで会見が開かれ、和氣は7月19日(水)後楽園ホールで開催される「ゴールデンチャイルドボクシングVol.120」のセミで、元日本同級暫定王者の瀬藤幹人(協栄)と8回戦で対戦することが発表された。メインには現OPBF同級王者、大竹秀典(金子)の初防衛戦がセットされている。
赤井代表と会見に臨んだ和氣
 今年に入り古口ジムからフレア山上ジムに移籍した和氣は、久しぶりの会見に少しはにかんでいたが、移籍の理由を問われると「以前からお世話になっている赤井代表に練習環境を整えてもらった。ボコボコにやられたグスマン戦のあとは心も折れかけていたが、多くの人に背中を押してもらい、復帰を決めた」と決意の表情を見せ、「しっかり復活したと思われる内容で勝ち、世界を再び目指したい」と新たな環境での再出発を誓った。
紆余曲折を経て新たな環境を手にした
 また和氣が不在の間、4年前に和氣からOPBF王座を奪われた小國以載(角海老宝石)がIBF王者に、和氣が返上したOPBF王座に就いたばかりの久保隼(真正)がWBA王座を奪取と目覚ましい活躍を見せたことには、「正直悔しい思いで見ていた」と心境を吐露。特にグスマンからタイトルを奪取した小國には、「いろんな作戦を練って臨んだと思う。尊敬の思いしかない」とし、「だからこそ自分もあの舞台にもう一度立ち、世界チャンピオンになりたいと思った」と話した。
目指すは世界再挑戦
 復帰戦で対戦する瀬藤については、「変則的でトリッキーな選手だが、暫定とは言え一度は日本王座に就いて実力者。緊張感のある選手と試合を組んでくれたことに感謝したい」と評価したうえで、「まずは練習で教わっていることをしっかりと出したい。変に気負わず臨む」とし、1年ぶりのリングを心待ちにした。
右がオライストレーナー
 休止状態にあった山上ジムを再建した赤井祥彦代表は、和氣のプランについて「再起後は世界ランカーと組ませ、なるべく早い時期に世界へ再挑戦させたい」と希望し、和氣と新たにタッグを組むトレーナー、フィリピン出身のレイ・オライス氏を紹介した。オライス氏は元2階級制覇王者のジョンリル・カシメロ(比)、元WBO世界スーパーフライ級王者のマービン・ソンソナ(比)を育てた名指導者で、会見後の練習では和氣にバリエーション豊富なパンチを打ち込ませていた。
新生・和氣慎吾の第2章がスタート
 古口ジムで切磋琢磨した田村亮一、山下賢哉もジムを移り離ればなれになったが、白井・具志堅ジムに移籍した弟分の山下はユース王座トーナメントに、JBスポーツジム所属となった田村は日本スーパーバンタム級王座への挑戦が決定。かつてのチームメイトの話題は、和氣にとっても「刺激される。二人には負けられない」と発奮材料になっているようだ。