[海外ニュース]2017.6.3
山中慎介と2度戦ったモレノが引退表明
アンセルモ・モレノ(パナマ)
WBA(世界ボクシング協会)バンタム級王座を12度防衛した実績を持つ元王者アンセルモ・モレノ(31=パナマ)が1日、パナマで放送されたボクシングのテレビ番組のなかで引退を表明した。モレノは昨年9月、山中慎介(34=帝拳)の持つWBC(世界ボクシング評議会)バンタム級王座に挑んで7回TKO負けを喫し、再起を期した先月27日の試合でもフリオ・セハ(24=メキシコ)に3回KO負けを喫した。
アンセルモ・モレノ(パナマ)
モレノは02年3月、16歳でプロデビューし、08年にウラジミール・シドレンコ(ウクライナ/独)を下してWBAバンタム級王座を獲得。以後、14年にファン・カルロス・パヤノ(ドミニカ共和国)に敗れるまで12度の防衛を果たした。この間、アブネル・マレス(メキシコ/米)の持つWBCスーパーバンタム級王座に挑んだが、判定で敗れている。15年9月には山中に挑戦して善戦したものの判定負け。そのあと挑戦者決定戦を経て山中との再戦に臨んだが、ダウン応酬のすえ7回で力尽きた。サウスポーの技巧派で、相手の攻撃を巧みに空転させることから「ケミート(亡霊)」と呼ばれた。43戦36勝(12KO)6敗1分。