[試合後談話]2017.5.28
					
				 
				広島でライトフライ級ランカー対決
						スマルポンと板垣幸司 
					
				
					 2月のWBOアジアパシフィック戦で惜敗し、4ヶ月ぶりに再起戦を迎えた日本ライトフライ級5位の板垣幸司(広島三栄)が28日、広島市内のNTTクレドホールで東洋太平洋ライトフライ級10位のロリー・スマルボン(比)を迎えて50kg契約8回戦に臨んだ。 
				
												両者悔しいドロー
								 試合は、序盤、板垣が前のめりに攻勢をかけ、スマルポンはカウンターで迎え打つ展開でスタートした。単発ながら強烈な1発をあてるスマルポンに、板垣は右ストレートを上下に散らして対応。3ラウンドと、4ラウンドにパンチで左目上下をカットした板垣だが、下がることなく、細かいパンチで盛り返してみせた。有効打はスマルポンが上回ったものの、手数を出し続けた板垣がドローに持ち込んだ。
												板垣幸司(広島三栄)
								 試合後、控え室に戻った板垣は「負けた試合です。色々と考えながらやったんですが、相手の懐が深くて入り込めなかったですね。途中で相手がボディが効いていたのはわかっていたんですが、入って行けなかったですね。強かったです。悔しいですね」と、反省が口をついた。「これでランキングが下がらなければ、また、タイトルを目指して頑張ります」と、最後は前を向いた。
												藤本雅義会長
								 藤本雅義会長は「実は試合の3週間前から板垣が怪我をしてあんまり練習できていなかった。そんな中でのドローだから、まあ、仕方ないと思う。今日は私も風邪をひいて熱があったので、ちゃんと指示ができなかった。ランキングさえ下がらなかったら、また広島でタイトル戦がしたいですね」と、年内にタイトルを狙いたいと話した。
												ロリー・スマルポン(比)
								 一方、ドロー判定に不満顔のスマルポンは「イタガキは良い選手だったけど、勝っていたのは私だと思う。日本はフェアな国だと思っていた。前に試合した拳四朗(BMB、WBC世界ライトフライ級チャンピオン)ともう一度やりたいので、呼んでもらえるようにまた頑張ります」と、最後は笑顔をみせた。