ボクシングモバイルニュース
[試合後会見]2017.5.22

荻堂盛太 2度目の王座挑戦は…

左:荻堂 右:ヘノ
 拳四朗(BMB)が世界挑戦のために返上したOPBF東洋太平洋ライトフライ級王座を懸け、2位のエドワード・ヘノ(比)と3位の荻堂盛太(24=平仲)が21日の沖縄・琉球大学第一体育館で決定戦を争った。サウスポー同士の一戦は、ヘノが右ジャブ、アッパーとテンポよく先手で攻めると、荻堂もボディを中心に応戦。接近戦してはショートフック、ワンツーで後退させたが、ヘノもクリンチで逃げては変則的なジャブと角度のあるアッパーで攻勢をかけ、4回までの途中採点をリードした。
終盤、ヘノの左フックを浴びてしまった
 流れを変えたい荻堂は手数を増やすと左ストレートでヘノの動きを止め、8回終了時の採点で逆転。しかし、これで気が緩んでしまったとした荻堂は、11回にヘノの左フックをまともに浴びると、連打で畳み掛けられてしまった。それでも最終12回まで激しく打ち合った荻堂だが、ジャッジ2者はヘノを支持し判定2-0で敗退。前回のWBCユース王座戦に続き、またしてもタイトルに手が届かなかった。スコアは115-114、115-112、114-114。
世界を目指すと無敗のヘノ
 14戦無敗でOPBF王座を獲得したヘノは、「自分が勝っているという自信はなかったので、判定を聞くまではすごく不安だった。とても驚いている。でもスタミナには自信があったし、終盤はいいパンチが入ったのでKOで勝ちたかった。これをステップに防衛を重ね、世界タイトルを狙いたい」と喜んだ。ヘノの戦績は14戦10勝(4KO)4分。
勝てた試合だっただけに悔しい…
 一方、2敗目を喫し、戦績を16戦11勝(3KO)3敗2分とした荻堂は試合後、「相手が変則でなかなか距離が掴めず、角度のあるアッパーが見えていなかった。11ラウンドに右目にもらった左フックはかなり効いてしまい、最後のラウンドはほとんど見えていなかった」と振り返った。続けて「ヘノは早い段階で疲れボディを嫌がっていたが、そこを上手く攻めきれずクリンチで休まれてしまった。勝てた相手だったのに本当にもったいない。最大のチャンスを活かせなかった自分が情けない」と悔しがった。今後については「今すぐ頑張りますとは言えません」とした上で、「少し休んでからまた頑張りたい」と再起を誓った。