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[公開練習]2017.5.16

拳四朗陣営は作戦変更

ベルトはメキシコに持ち帰るとロペス
 5月20日(土)東京・有明コロシアムで4位の拳四朗(25=BMB)の挑戦を受けるWBC(世界ボクシング評議会)ライトフライ級王者のガニガン・ロペス(メキシコ/34戦28勝17KO6敗)が16日、都内のジムで練習を公開。
 昨年3月に木村悠(帝拳)から王座を奪った35歳のサウスポー王者は、2度目の防衛戦に向け「私はケンシロウより防御力、パンチ力、なにより経験で上回っているが油断はない」と抱負を語った。
左はロペスのマネージャー西出健一氏
 祖父、父ともにボクサーの拳闘一家に生まれ、11歳からボクシングを始めたロペスは、代々受け継がれてきた"マラビーシャ(素晴らしい)"の異名も引き継ぎ、遅咲きながら一家悲願の世界王者にまで上り詰めた。2児の父として現在も市の職員として働くチャンピオンは、「私に年齢はあまり関係がない。今が旬だ。世界王者になって人生は変わったが、これからもっと上に行く」と話し、そのためにも拳四朗戦は決して落とすことのできない、重要な一戦になると位置づけた。
精力的に汗を流した
 初防衛戦後、左ふくらはぎの怪我により2ヵ月間休養したロペスは、今回が10ヶ月ぶりの試合。練習では怪我の影響をまったく感じさせない動きで、シャドー、マススパーリングなどをこなし、ディフェンシブかつコンパクトヒットのまとまりの良いボクシングを披露した。
作戦を変えると寺地永会長
 練習を見学した拳四朗の父でBMB会長の寺地永氏は、「重心が高くあまりパンチがあるようには思えないが、反応もよく防御力は高いと感じた。同じようなボクシングをしていたら分が悪い」と警戒。動きを封じるためにも「初回からプレッシャーをかけ、攻撃的にいく」と作戦の変更を示唆した。
技巧派王者に穴はあるのか…