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[公開練習]2017.5.12

井上尚弥「米国進出に向けてアピールする」

5度目の防衛戦となる井上尚弥(大橋)
 5月21日(日)東京・有明コロシアムでWBO(世界ボクシング機構)スーパーフライ級タイトルマッチに出場する王者の井上尚弥(24=大橋)が12日、横浜市内の所属ジムで練習を公開した。同級2位リカルド・ロドリゲス(27=米/メキシコ)を相手に5度目の防衛戦に臨む井上は「体重も残り4kg弱でスーパーフライ級も馴染んできている。当日は楽しみにしていてください」と意気込みを語った。
毎年5月は調子が良い
 会見の冒頭、大橋秀行会長は「今回の試合も体重も怪我も問題なく最高潮の出来。皆さんが期待している通りの試合になると思う。9月には海外、年末には大きな試合をさせたい」とコメント。
 ロドリゲスの映像を観たという井上は「以前、自分が対戦したデビット・カルモナ(メキシコ)との試合を観たが、攻撃がラフで左フックを突破口にして低く入ってくるので相手の頭に気を付けたい。距離を潰してくると思うので中に入れさせないようにしたい」。「勝って当たり前と言われる試合ほど怖いものはない」と気を引き締めた。「勝つことが重要だが、9月に米国でという話もあるのでしっかりアピールしたい」と話した。
パワーアップにビックリしている
 井上の父である真吾トレーナーは「今回はフィリピンのスーパーバンタム級の選手とスパーリングをしてきた。打ち終わりのガードの位置、余裕があっても隙を作らないことを意識してやってきた。油断はできないが、練習してきたことを集中して出してくれたら問題ないと思っている」と仕上がりの良さに太鼓判を押した。
強烈なジャブを決めた
 会見後の練習では右手首を痛めている真吾トレーナーの代わりに弟の拓真(21)がミットを持ち、3ラウンドのミット打ちを披露。矢のように突き刺さるジャブからズシンと響くワンツーを打ち抜いた。
パンチ音がジムに響き渡った
 その後、真吾トレーナーとのドラムミットでも力強いパンチを叩き込み、1ヶ月前に行った熱海合宿での下半身強化の成果を見せた。
20日の試合を見るのも楽しみ
 2日連続で有明コロシアムで世界戦が行われるが「20日の試合は自テレビ観戦する。計量が終わって食事もしているので、会場に行けないこともないが、それで負けたら何を言われるかわからないですから」と周囲を笑いを誘った。