[試合後談話]2017.5.6
41歳佐々木基樹が24歳の新鋭と激突
石川が距離を支配
昨年2月に現役復帰した元日本・OPBFスーパーライト級、OPBFウェルター級王者で現在日本ライト級8位の佐々木基樹(41=帝拳)が6日、後楽園ホールで開催された「ダイナミックグローブ」のセミファイナルで2015年東日本スーパーフェザー級新人王の石川元希(24=M・T)と対戦した。
石川が下剋上を果たした
初回、長身サウスポーの石川が左アッパーで膝を揺らしてペースを握るが、佐々木も接近戦に持ち込んで右目上を切り裂いて反撃。しかし、4回以降は石川が丁寧にジャブを突きワンツーを再三ヒット。自分のボクシングに徹した石川が最大4ポイント差をつけて判定勝ち。ランキング入りを濃厚とした。
自分に幻滅した
復帰後、初の黒星を喫した佐々木は「パンチの精度が悪かった。自分の思うようなボクシングができなかった。今日の負けは仕方がない」と肩を落とした。「復帰したからには強いことを証明しないとやる意味がない。絶対に続けられないし、続ける気はない。ここまでですね」と引退を示唆した。
いずれはタイトルマッチをしたい
一方、ランカー初挑戦で殊勲の勝利となった石川は「キャリアのある選手に3割しか力が出なかったが、5ラウンドからの攻撃パターンは自信になった。相手がパンチを出しにくいように威圧し、それが上手くいった」と冷静に試合を振り返った。17歳の年齢差がある大ベテランを破った石川は「僕にとってヒーローみたいな存在である佐々木さんと戦えて光栄です。これからもっと力をつけていきたい」と勝利の味を噛みしめた。
採点表