[前日計量]2017.4.30
日本ミドル級、どちらが真の王者か
正規王者と暫定王者が激突
日本ミドル級の頂点を決める王座統一10回戦(5月1日、後楽園ホール)、正規王者の西田光(29=川崎新田)対暫定王者の胡朋宏(28=横浜光)の前日計量が30日に都内の日本ボクシングコミッション本部事務局で行われ、ともにリミットの72.5kgを一発でクリアした。
迫力ある試合を見せると語った胡はリミットの72.5㎏
西田の怪我により設置された暫定王座を昨年12月に獲得し日本王座に返り咲いた胡は、普段と変わらぬ落ち着いた表情で秤を降りると、統一戦に向け「日本タイトルに特別な思入れはなく、決められた試合をしているだけ。ただ、重量級らしく迫力のある試合はしたい。フルラウンド打ち合ってみたい」と静かに闘志を燃やした。
アグレッシブに行きたいと話した西田は100gアンダー
一方、昨年9月の初防衛戦を試合直前の怪我でキャンセルした西田はこの試合に向け、同ジムの元日本スーパーウェルター級ランカー、西禄朋氏(37)を新たな師とあおぎ練習を重ねてきた。「西さんに教えられてからは攻撃がアグレッシブになった」と切り出した西田は、「胡選手はスピードとテクニックをあわせ持つパワーヒッターだが、積極的に仕掛けていきたい。厳しい戦いになるとは思うが、この試合に勝たないと僕はチャンピオンとして認めてもらえない」と覚悟を示した。
西田&西の新コンビ
また、後輩と新コンビを組んだ西トレーナーは、「これまで左にばかり頼ってきたが、攻撃の幅を増やしたことでパンチの種類は確実に増えた。練習通りにできれば体重を乗せた回転のあるパンチが打てるはず。仕上がりはベスト。胡選手と打ち合っても決して引けは取らない」と自信を示し、明日は違う西田を見せると不敵に笑った。