[試合後会見]2017.4.22
大阪で男女の東洋太平洋戦
大石豊とラーチャシー
大阪市内のエディオンアリーナ大阪(旧大阪府立体育会感、第二競技場)で22日、井岡弘樹ジムのイベント「CHAMP FIGHT.2」が開催された。セミファイナルでは、東洋太平洋女子スーパーフライ級同級1位のぬきてるみ(井岡弘樹 )が同級2位のノーンブア・ルークプライアリー(タイ)と王座決定戦に出場した。また、メインイベントでは東洋太平洋スーパーウェルター級チャンピオンの大石豊(井岡弘樹)が同級9位のラーチャシー・シットサイトーン(タイ)を迎えて初防衛戦に臨んだ。
ダウンを奪うぬき
セミファイナルは、2度目の王座挑戦となったぬきが序盤から積極的に前に出ると。パワーあふれるワンツーでノーンブアを圧倒し、ペースをガッチリ握った。すると2ラウンド、左右の強烈なボディで2度のダウンを奪うと3ラウンド、ボディから右アッパーが決まりノーンブアが防戦一方となったところで、レフェリーが試合を止めた。ぬきは2度目のチャレンジで初のタイトルを手にした。
まだまだ上を目指すとぬき
試合後、ぬきは、まだまだ納得いかないと話したが「ベルトが獲れたのはうれしいです。桂トレーナーと練習していた左ボディが打てたので良かったです」と、練習の成果に納得の表情を見せた。「次は世界を狙いたので、今日、途中でムキになってしまったところを直していきます。今日はベルトを抱いて寝ます」と、笑顔をみせた。
初防衛に臨んだ大石
メインイベントでは東洋太平洋スーパーウェルター級チャンピオンの大石豊が、同級9位のラーチャシー・シットサイトーンを迎えて初防衛戦に臨んだ。緊張からか、固さのみえる大石は左右のフックを振るうが大振りとなる。対して、ラーチャシーはワンツーを主体にジャブを的確にあてる。2ラウンド、大石の右が決まりダウンを奪う。4ラウンド終了時点での途中採点は3ポイント差をつけ3者ともがチャンピオンの大石を支持。中盤、エンジンがかかった大石は右アッパーを起点にラーチャシーを攻め立てた。8ラウンド終了時点での途中採点も最大9ポイント差をつけ優勢に試合を進めた大石。最終ラウンド、ラーチャシーが最後の力を振り絞りふるった右が決まり大石がダウン。立ち上がったが、大石のダメージは深く棒立ちになったところにラッシュを仕掛けたラーチャシーが逆転TKOで勝利を掴んだ。大石は担架に乗り病院へ直行した。
逆転勝利のラーチャシー
劇的な逆転勝利を掴んだラーチャシーは「オオイシが後半失速したので、タイミングをはかって倒しにいった。10ラウンド超えたあたりから手応えはあった。日本で勝てて本当に良かったです。ありがとうございます」と喜びを爆発させた。