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[試合後会見]2017.4.21

大阪で日本ライトフライ級王座決定戦

久田哲也と堀川謙一
 大阪市内のエディオンアリーナ大阪(旧大阪府立体育会感、第二競技場)で21日、ハラダジム主催の「Fighting Beat Boxing」が開催された。メインイベントでは、日本ライトフライ級王座決定戦が行われ、同級1位の久田哲也(ハラダ)と同級2位でWBOアジアパシフィック同級チャンピオンの堀川謙一(三迫)が熱戦を繰り広げた。久田と堀川は2013年7月1日以来の対戦。前回は堀川が3-0の判定勝ちを収めている。東京の三迫ジムに移籍した堀川にとっては関西凱旋試合。久田が勝てばリベンジと初戴冠を果たす大一番。
念願のタイトル奪取
 試合は、技術力の高い激戦となった。序盤、過去久田との対戦では、2戦2勝の堀川が左アッパーを起点に攻め込むと、久田はワンツーを主体に組み立て一歩も引かない。距離の近い両者はバッティングにより目の上をカットし流血戦となる。4ラウンド、堀川の再三のヘディングに対して減点が宣告された。5ラウンド終了時点での採点は3者が久田を支持。後半巻き返したい堀川だったが、7ラウンド、久田の右をもらった堀川はバランスを崩しダウン。ひどい流血が続く中、渾身の打ち合いをみせる両者だが決定打は生まれず。判定は久田に軍配が上がり念願のベルトを手した。
ベルトは重いですと久田
 控え室に戻った久田は、嬉しさを爆発させ「めちゃくちゃうれしいです。本当に念願のベルトでしたから」と笑顔をみせた。3度目のチャレンジで堀川に勝てた久田は「本当に堀川さんは強いです。7ラウンドにダウンを奪ってラッシュをかけたけど、普通ならあそこで倒れると思いましたけど、倒れなかったし、僕が逆にスタミナが切れて危なかったくらいでした。本当に勝ててよかったです」と激戦を振り返った。
原田実雄会長
 原田実雄会長は「まあ、ホンマに堀川はしぶといな。ええ選手やわ。勝てて本当に正直ホッとしている。これからのことはゆっくり考えてから」と安堵の表情を見せた。
 久田は当初、前チャンピオンで5月20日に世界挑戦が決まったことで、ベルトを返上した拳四朗(BMB)と4月2日に対戦する予定だったが、3週間弱試合が伸びた。しかし、体重は、ライトフライ級のリミットの1キロオーバーをキープして、試合に備えていた。
悔しさをにじませた堀川
 一方、悔しい敗戦となった堀川は「仕方ないです。申し訳ない。せっかくの移籍初戦で三迫会長には本当にお世話になって、ジムのみんなにも応援してもらったのに、不甲斐ない試合をしてしまいました。久田選手は強くなっていましたね。負けは負けです。仕方ないです」と悔しさをにじませた。
採点表