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[非公開練習]2017.4.20

比嘉大吾 世界戦に向け競歩トレで進化

本格スパーリングに入った比嘉
 5月20日(土)に東京・有明コロシアムでファン・エルナンデス(30=メキシコ)が保持するWBC世界フライ級王座に挑戦する比嘉大吾(21=白井・具志堅)が、1週間の合宿を終え先週から本格的な実戦練習に移った。目下12戦してパーフェクトレコードを更新中の比嘉は、18日には日本同級暫定王者の黒田雅之(川崎新田)らを相手に10ラウンドのスパーリングを行い順調な調整を続けている。
野木丈司トレーナー
 今月4日から千葉・昭和の森公園で合宿を敢行した比嘉は、野木丈司トレーナー指導の下、クロスカントリーや競歩を取り入れた練習で足腰の連動と持久力の強化を図り、スパーリング前の下地作りは万全。野木トレーナーは、特に競歩を取り入れたことについて「地味なように見えるが、競歩は足から腰、上体にきちんと連動しないと難しい競技。体の使い方を覚えることで、身体能力の向上とパンチ力の強化に繋がる。普通、減量で体が軽くなるとパンチも比例するものだが、競歩をメニューに加えるようにしてからはパンチ力が落ちなくなった。ほかの選手にも薦めたい」と成果を強調した。
初めての比嘉を見せたい
 比嘉も「きつい合宿でしたが、動きは良くなっている」と手応えを感じ、「チャンピオンは総合的に上手い選手だが、すべての面で上回りたい。もちろんKOにはこだわるが、パンチ力だけの比嘉じゃないところを見せたい」と進化したスタイルでの世界王座奪取を誓った。試合まで残り1ヵ月、比嘉は国内トップ選手とスパーリングを重ね、仕上げまでには12ラウンドの長丁場も行い世界獲りの準備を進める。