[試合後談話]2017.4.14
ベテランとホープのサバイバル戦
左:吉野 右:加藤
ボクシングファン注目の一戦、元日本・OPBFライト級王者で現在は同級1位の加藤善孝(32=角海老宝石)と11位の吉野修一郎(25=三迫)が、後楽園ホールで開催された「ダイヤモンドグローブ」の第5試合、ライト級8回戦で激突した。新鋭を叩き潰して再浮上を狙う加藤と4戦目で国内トップコンテンダーに挑んだ吉野の戦いぶりに視線が注がれた。
椎野大輝トレーナーと喜んだ
序盤、吉野がジャブを散らしながら上下にコンビネーションをヒットしてペースを掌握したが、4回は加藤が右フックで膝を揺らして反撃。しかし、吉野は時折スイッチを入れながらメリハリのある攻撃でポイントを稼ぐと、最大8ポイント差を付け加藤を撃破した。
自分はアマエリートではないと笑顔で否定した
10倍のキャリアを持つ加藤に判定勝ちした吉野は「勝ちました!ジャブをもらわないこと、打ち終わりを気をつけることを頭に入れて戦った。椎野トレーナーと練習してきたことを出すことが出来た」と会心の笑みを浮かべた。来月発表されるランキングで上位に位置づけることが濃厚となった吉野は「元チャンピオンに勝ったのは自信になった。王座を狙える位置にきたと思う」とベルト獲りを宣言した。
右フックからのボディが上手かった
一方、最後まで主導権を握れず敗れた加藤は「先手を取りたかったが、相手は掴みどころがなかった。手が出ないところにポンポンとパンチをもらってしまった。クリーンヒットはもらってないが、ポイントは仕方がない」と悔しさをかみ殺しながら感想を口にした。