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[定例理事会]2017.4.12

WBOアジアは4.29に正式承認か

理事会後の会見
 12日に都内で開かれた東日本ボクシング協会の定例理事会後の会見で渡辺均協会長は、昨年9月から日本ボクシングコミッション(JBC)未承認の形で行われているWBOアジア・パシフィック王座について、4月29日に石川県で開催されるフェザー級王座決定戦で正式承認するようJBCに要望したと伝えた。
 理事会にはJBC安河内剛事務局長がオブザーバーとして参加し、同氏は「WBOアジアはきちんとルールが運用されていないなどの問題はあるが、日本が認めればより権威は高まり、その辺りも是正されるはず」とコメント。承認する方向でJBC内部で調整すると回答した。
 また、これまでノーランカーのフィリピン人選手は日本で試合ができない状況にあったが、自主規制を行っていた比国ボクシングコミッション(GBA)からJBCに規制を取り払いたいとの要望があり、安河内剛事務局長は比国側の承認書類の統一化と健康管理をしっかりと行うのであれば問題はないと話した。
 これは、経済発展により比国ボクサーの減少が顕著であることに加え、世界6階級制覇王者で同国上院議員でもあるマニー・パッキャオが政府支援のもと、年内にGBAを吸収しての新コミッション起ち上げ準備を進め、今後比国のボクシング事情が大きく変わることが要因。比国選手にとっては日本で試合をすることがひとつのモチベーションになっており、日本も有望な若手選手が試合を組みずらい現状があるだけに、両国の関係強化によりこれらの問題改善が期待される。