[試合後会見]2017.3.26
丸田陽七太が池田市で防衛戦
ラマンダウと丸田
WBC世界ユースバンタム級チャンピオンの丸田陽七太が26日、池田市五月山体育館で開催された森岡ジム主催の「Art of Boxing4」のメインイベントで、インドネシア国内王者のハムソン・タイガー・ラマウダウを迎えて2度目の防衛戦を行なった。慎重な立ち上がりをみせる両者だが丸田の左ジャブがオープニングパンチとなった。
強烈な右アッパーを決める丸田
試合は、序盤でジャブを上下に散らした丸田がペースをがっちり握った。ラマウダウは身長差をものともせず突進すると左右の大きなフックを振るうも丸田のボディワークについていくことができず。中盤丸田は、右のアッパーでラマウダウの上体をあげると左ボディを痛打。徐々にダメージをためたラマウダウは極端に手数が減る。すると6ラウンド中盤、左ボディをもらったラマウダウはたまらず体をくの字に曲げた。そこへ右ストレートを打ち落とした丸田が10カウントを聞かせ見事なKOで2度目の防衛に成功した。
余裕のタイトル防衛
試合後、大勢のファンや後援会関係者と記念撮影に収まった丸田は「相手が振ってくることは想定内でした。本当は9ラウンド10ラウンドで今まで試合で出したことのないようなラッシュや、トリッキーな動きを出す予定でしたけど、6ラウンドで効いているのはわかっていたので決まってしまいましたね」と試合を振り返った。特に練習していたことは出せたと話した丸田は「今年は違う色のベルトに挑戦したいですね」と先を見据えた。
右:森岡和則会長
森岡和則会長は「練習したことは出せていましたし、問題なかったですね。まあ、タフな相手だったので、あの大きなフックをもらわないようには考えていました」とKO勝利に安堵の表情を浮かべた。次戦は7月に東京へ出たいと話した森岡会長は「今年は是が非でも東洋太平洋か日本のベルトを獲りたい。スーパーバンタム級でもバンタム級でもチャンスがあれば、どちらでも良いです」と次のタイトル戦を熱望した。
終始うつむいたラマウダウ
一方、悔しい敗戦となったラマウダウはうつむきながら「マルタは距離が遠く自分のボクシングを全く出す前に終わってしまった。また練習を頑張ってボクシングを続けたい。日本の皆さんの拍手は嬉しかった」と語り会場を後にした。
次戦は7月を予定