三好喜美佳が韓国で世界挑戦

　王者のチェは、アマチュアを経てプロ入りした技巧派の右ボクサーファイター。08年のデビュー戦で空位のWBA女子世界フェザー級王座を獲得して話題になった。7度の防衛後に王座を返上し、13年8月に韓国で風神ライカとWBAスーパーフェザー級暫定王座を争い、判定勝ちで2階級制覇に成功。その後正規王座に昇格したチェは、15年5月のV2戦でOPBFスーパーフェザー級王者の水谷智佳(宮田)を退けると、昨年5月にはマイナー団体のWBFスーパーフェザー級王座を獲得し2冠王者となった。戦績は14戦13勝(4KO)1分。今回の三好戦がWBA王座3度目の防衛戦となる。

　一方、キャリア10年目を迎える三好は、13年に東郷理代(アルファ)を破りOPBF女子バンタム級王座を獲得。世界挑戦失敗後、東郷と再戦し王座を奪われたが、昨年3月に水谷からスーパーフェザー級王座を奪取すると、6月にはカイ・ジョンソン(T&H)と空位のフェザー級王座を争い、判定勝ちでOPBF3冠をはたした。8月にオーストラリアでWBC女子シルバー世界バンタム級王座に挑んだが判定負けを喫し、今回が再起戦ともなる。戦績は23戦13勝(5KO)9敗1分。敵地だけに厳しい戦いは予想されるが、持ち味の粘り強い圧力で王者を苦しめたい。