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[試合後談話]2017.3.14

近藤明広が存在感をアピール

近藤の右ストレートが炸裂
 WBOアジア・パシフィック・スーパーライト級王者の近藤明広(31=一力)が13日、後楽園ホールで開催された第2回「A-Sign Bee」のセミファイナルでパトムサク・パトムパトン(33=タイ)と63.6kg契約8回戦で激突した。
強さを見せつけた
 1年8ヶ月ぶりとなる再戦は初回、近藤がジャブから右に繋げる丁寧なボクシングを展開。ペースを握った近藤は次の回に打ち下ろしの右ストレートで痛烈なダウンを奪った。立ち上がったパトムサクだったが、近藤の右を浴びると再びキャンバスに崩れ落ちた。近藤が前回の対戦より早いラウンドでパトムサクを返り討ちにした。
これで7連勝となった
 鮮やかなノックアウト勝ちを収めた近藤は「相手のジャブに右を合わせたら上手くいった。メンタルトレーニングの効果で、以前より落ち着いて試合ができるようになった」と白い歯を見せた。現在IBF世界スーパーライト級3位の近藤は「いつ大きなチャンスがきてもいいように、さらに強くなりたい」と具体的な目標は出さず、さらなる進化を遂げると意気込んだ。次戦は5月26日にWBOアジア・パシフィック王座の初防衛戦を行う予定だという。
今日はスピードがなかった
 見せ場を作れずKO負けしたパトムサクは「近藤は強かったが、それ以上に今回は自分の調子が悪かった」と肩を落とした。
激しい主導権争いが繰り広げられた
 第5試合では女子ライトフライ級8回戦、OPBF同級1位の矢吹純(25=協栄)とOPBF同級2位の緒方汐音(28=ワイルドビート)が対戦。ノンタイトル戦ながら1位と2位による事実上の次期挑戦者決定戦となった一戦は、細かい連打を繰り出す緒方に対し、矢吹は右フックをヒットしポイントを稼いだ。一進一退の攻防となったが、有効打で上回った矢吹が3~4ポイント差をつけ判定勝ちした。
良い経験になった
 デビューから7連勝となった矢吹は「左が流れてしまった。もう少し練習したことを出したかった。右フックが当たったのは良かったがまだまだですね」と試合内容には満足いっていないと口にした。OPBF王座挑戦に期待がかかる矢吹は「できれば次の試合でタイトルに挑戦ができればうれしいですね」と笑みを浮かべた。