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[試合後会見]2017.2.28

6戦全勝で東洋王者誕生なるか?

京口がタイトル初挑戦
 昨年4月にデビューして以来、5戦全勝(5KO)でOPBF東洋太平洋ミニマム級1位まで上り詰めた京口紘人(23=ワタナベ)が、28日に後楽園ホールで開催された「DANGAN176」のセミファイナルで同級2位のアルマン・デラクルス(32=フィリピン)と空位のOPBF王座を争った。京口は初回から圧力をかけて攻勢を仕掛けた。
圧勝でベルトを獲得した
 デラクルスが低く構えて右フックを強振したが、京口はブロックで回避。すると2ラウンド、右ストレートからの連打で先制のダウンを奪った。その後も京口は上下に打ち分けてダメージを与えると3ラウンド、コーナーに追い詰めて左ボディをめり込ませて2度目のダウンを演出。デラクルスは10カウント以内に立ち上がることができなかった。
最後のボディは感触があった
 プロ初のタイトルを手にした京口は「ベルトを獲れたのは素直にうれしい。前回より良い試合だったが、まだ世界と言えるレベルではない。タイミング良くパンチが当たっただけで、駆け引きなどもっとやらないといけないことがある。満足はしていない」と反省し気持ちを緩めず。「ジャブが少なかったし、もっと長いラウンドをしたかった。上のレベルの選手でも気持ちの良いボクシングができるようにしていきたい」と課題を挙げ、「今回の内容では世界で到底勝てないが、しっかり練習して力をつければ届かない距離ではない。会長が(世界挑戦の)OKを出したらバシッと一発で決めます」と目を輝かせた。
渡辺均会長
 渡辺均会長は「もう少し長いラウンドで試合をさせたい。世界までは2~3戦キャリアを積ませたい。次は4月末に防衛戦をさせようと思う」と早くも次戦に向けて動き出すと明言した。
次は俺だ!
 この試合を観戦した同門で日本同級2位の谷口将隆(23)は「相手はいなすのが上手かったが、圧力に負けていた。ボクシングの幅も京口の方があった。強いというしかない。次は僕の番なのでしっかり獲って超えていきたい」と感想を語り、4月9日にエディオンアリーナ大阪で行われる日本ミニマム級王座決定戦に向けて気合いを注入した。
京口竜人(グリーンツダ)
 同じくこの試合をリングサイドで観戦した兄の京口竜人(25=グリーンツダ)は「弟がベルトを巻いてうれしいですね。俺も4月2日に試合があるので頑張ります」と、こちらも弟の活躍に刺激を受けていた。