[試合後談話]2017.2.12
広島の剛腕VS福岡のテクニシャン
広島県出身の池間(左)と福岡県出身の小野(右)
12日の広島・NTTクレドホールで開催された「SANEI FIGHT PRO BOXING」のセミファイナルはライトフライ8回戦、OPBF同級11位の池間亮弥(19=広島拳闘会)と日本同級5位の小野晃輝(26=筑豊)が拳を交えた。試合は小野がジャブを散らして距離を作ると、池間は鋭く踏み込んで左フックを打ち込んだ。
白銀尊道トレーナーと喜びを分かち合う
序盤、距離を取りアウトボクシングを展開した小野だが、池間が左フックを強振し、打撃戦に持ち込むと真っ向から対抗。池間は回転のある連打で襲い掛かったが、小野の右フックをボディに浴びて失速した。手数で圧倒しポイントを稼いだ小野が判定勝ちを飾った。
自分の良さが出なかった
日本ランキングを守った小野は「勝てたのは良かったが、打ち合ってしまい理想とする足を使うボクシングをすることができなかった。今回みたいな試合をしていてはダメですね」と敵地での勝利にも苦笑い。「まだまだ強い選手がいるし、今の実力ではベルトを獲れるレベルではない。もっと練習して一つずつ勝っていきたい」と謙虚に今後の抱負を口にした。
相手の方が手数が多かった
判定で2敗目を喫した池間は「手数が少なくて、会長のアドバイスを聞くことができなかった。今日は良いところが出なかった」と悔しさをにじませた。「一から練習してもっと強くなりたい」と19歳の池間は早くも再出発を誓った。
井上(右)が開始から攻め立てた
第4試合ではフライ級6回戦、井上太陽(24=広島三栄)と荘田直紀(26=ミサイル工藤)が対戦。井上がゴングと同時に距離を潰し連打でダウンを奪い、立ち上がってきた荘田に襲い掛かり痛烈なダウンで試合を終わらせた。
フルパワーで攻めた
初回KOで3戦ぶりの勝利を掴んだ井上は「相手の出方を研究していたので隙を見て一気に攻めた。イメージ通りに進み、こんなに早く終わるとは思わなかった」と手応えを口にし、声を弾ませた。「今後は一戦一戦勝っていき、日本ランキングに入りたい」とメインイベントに出場した日本ライトフライ級4位の板垣幸司に続き、広島三栄ジム現役2人目の日本ランカー入りを目指す。