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[表彰式]2017.2.10

東京ドームホテルに王者が集結

2月10日、新旧王者が集結
 盛り上がりを見せた2016年のボクシング界で、もっとも活躍した選手を称える年間表彰式が10日、都内の東京ドームホテルで開催された。各賞は東西のボクシング記者によって選考され、当日壇上で発表。会場には世界王者チャンピオンが勢ぞろいし喜びを語った。
山中は3年ぶり2度目の受賞
 最優秀選手賞(MVP)とKO賞、年間最高試合を受賞した山中慎介(帝拳)。「当日まで受賞者がわからない表彰式は初めてだったのでドキドキしていた。モレノとの再戦でKOをして評価されたことはうれしい。楽しんでもらえて良かったが、倒し倒されの試合だったので決して良くなかった。できれば圧勝でMVPを獲りたい。次の試合に向けて勢いがついたので今からジムに帰って気持ちを切り替えて練習したい。来年もこの舞台に立てるように良い試合をしていきたいのでこれからもよろしくお願いします」。
井上は初受賞となった
 技能賞はこれが初受賞となる井上尚弥(大橋)。「昨年3試合を評価されてうれしい。今年も賞を狙っていきたい。皆さんが驚くような試合を今年中には実現したい。19歳でデビューして今年で24歳。これから先も勢いをつけて良い意味で落ち着いた大人のボクシングをしていきたい」。
小國は初受賞
 殊勲賞は昨年の大晦日に大番狂わせで世界王座を奪取した小國以載が初受賞。「まさか殊勲賞をもらえるとは思わなかったので、素直に嬉しい。こうやって表彰されると、世界チャンピオンになったんだなと実感します。一回でも多く防衛ができるよう頑張ります」。
長谷川には特別功労賞が贈られた
 特別功労賞を受賞した長谷川穂積(真正)。「このような賞をもらいありがたいですね。これからはボクシング界に違う形で貢献したいと思っています」。

 女子最優秀賞(MVP)と年間最高試合を受賞した藤岡奈穂子(T&H)はこれが4度目の受賞。「3月の世界戦が正式に決定しました。今回は、ドイツとメキシコで撮り損ねたフライ級。国内でやるからには必ず獲ります。インパクトのある試合を見せて女子を盛り上げたい。勝って、今度は5階級を狙います」。

 新鋭賞はデビュー以来12戦全勝全KOで世界初挑戦を控える比嘉大吾(白井・具志堅)。「色々な選手の中からこのような賞を選ばれてうれしい。世界チャンピオンはオーラがありました。これまで全KOで獲った選手はいないのでKOで世界を獲りたい。来年の今頃は前列に行けるように頑張りたい」。
新旧王者が揃った
■各賞受賞者は以下のとおり。

■最優秀選手賞(MVP)
・WBC世界バンタム級王者
 山中慎介(帝拳) 3年ぶり2回目
■技能賞:
・WBO世界Sフライ級王者 ・井上尚弥(大橋) 初
■殊勲賞:
・IBF世界Sバンタム級王者
 小國以載(角海老宝石) 初
■努力・敢闘賞:
・日本Sバンタム級王者
 石本康隆(帝拳) 初
■KO賞:
・山中慎介(帝拳) 3年ぶり3回目
・WBA世界フライ級王者  井岡一翔(井岡) 初
■新鋭賞:
・OPBFフライ級・WBCユース世界同級王者
 比嘉大吾(白井・具志堅S) 初
■優秀選手賞:
・WBO世界ミニマム級王者
 高山勝成 (仲里)
・WBA世界Lフライ級王者
 田口良一(ワタナベ)
・WBO世界Lフライ級王者
 田中恒成(畑中)
・IBF世界Lフライ級王者
 八重樫東(大橋)
・井岡一翔(井岡)
・前WBA世界Sフライ級王者
 河野公平(ワタナベ)
・井上尚弥(大橋)
・前WBC世界Sフライ級王者
 カルロス・クアドラス(帝拳)
・山中慎介(帝拳)
・小國以載(角海老宝石)
・前WBA世界Sバンタム級王者
 長谷川穂積(真正)
・WBA・WBC世界ライト級王者
 ホルヘ・リナレス(帝拳)
■特別功労賞
・長谷川穂積(真正)
■年間最高試合
・WBC世界バンタム級タイトルマッチ(16.9/16)
 山中慎介VSアンセルモ・モレノ(パナマ)
帝拳プロモーション
・ミドル級10回戦(16.9/10)
 亀海喜寛(帝拳)VSヘスス・ソト・カラス(メキシコ)
 ゴールデンボーイプロモーション
■女子最優秀選手賞
・元WBO女子世界バンタム級王者
 藤岡奈穂子(竹原&畑山) 2年連続4回目
■女子年間最高試合
・WBO女子世界バンタム級タイトルマッチ(16.6/13)
 藤岡奈穂子VS真道ゴー(グリーンツダ)
 一力プロモーション
■特別賞
・木村 悠(前WBC世界Lフライ級王者)
・池原シーサー久美子(前WBO女子世界ミニ・フライ級王者)
・安藤麻里(元WBA女子世界ライト・ミニマム級/前WBCミニ・フライ級王者)
・原田政彦(ファイティング原田ジム会長)
・故 金子繁治(金子ジム名誉会長)
・故 酒井忠康(JBCリングアナウンサー)<