[予備計量]2017.2.9
「日本で歴史をつくる」
3月2日、東京・両国国技館で山中慎介(34=帝拳)の持つWBC(世界ボクシング評議会)バンタム級王座に挑む同級6位のカルロス・カールソン(26=メキシコ)が、WBCが定める試合1ヵ月前の予備計量で128.7ポンド(約58.3キロ)を計測していたことが分かった。順調に調整が進んでいる様子のカールソンは「すべては予定どおり。日本に行って歴史をつくる」と自信をみせている。
WBCは健康管理のため世界戦の1ヵ月前と1週間前に選手に予備計量を課しており、それぞれ当該階級の10%、5%以内に超過を抑えるよう定めている。カールソンはバンタム級リミットの118ポンド(約53.5キロ)よりも10.7ポンド(約4.8キロ)重いが、規定内に収まっている。カールソンは11年3月のプロデビュー戦こそ4回判定負けだったが、以後は22連勝(13KO)中と勢いがあるうえ攻撃型の選手とあって侮れない相手といえる。北米大陸を離れて初の試合に臨むカールソンは「体重調整は順調だし、やるべきトレーニングもこなしている。日本に行って歴史を刻むよ。今回は私のための時間になるはずだ」と話している。これに対し12度目の防衛を狙う山中は「振ってくるパンチには気をつけるが、逃げるつもりはない」と迎え撃つ構えでいるだけに、スリリングな試合になりそうだ。