[海外ニュース]2017.1.28
村田諒太が標的にする世界王者の次戦に動きあり
サウンダース(右)
村田諒太(31=帝拳)がターゲットにしているWBO(世界ボクシング機構)ミドル級王者に対し、WBOは1位のアフタンディル・クルトシッゼ(37=ジョージア/米)との防衛戦を義務づけた。交渉期限は10日間で、不調に終わった場合は興行権入札を行うとしている。はたして交渉は成立するのか、それとも別の方法がとられるのか。村田の挑戦時期、相手という観点からも気になるところだ。
村田諒太(帝拳)
もともとWBOはサンダースに対して同団体のスーパーウェルター級王者サウル・カネロ・アルバレス(メキシコ)を第一指名挑戦者としていたが、アルバレスは5月6日にフリオ・セサール・チャベス・ジュニア(メキシコ)との対戦を選択。そのためクルトシッゼに権利が回ってきた経緯がある。こうしたなか村田陣営もサンダースへの挑戦オファーを出しており、競合するかたちになっている。WBOはサンダースと契約している英国のフランク・ウォーレン・プロモーター、クルトシッゼを擁する米国のルー・ディベラ・プロモーターに対し10日以内に交渉をまとめるよう通達。不調に終わった場合は興行権入札を行うとしている。その場合に提示する両選手の最低合計報酬額は20万ドル(約2300万円)となっている。サンダースは24戦全勝(12KO)、02年にプロデビューしたクルトシッゼは36戦32勝(21KO)2敗2分。10年10月に当時のWBAミドル級暫定王者ハッサン・ヌダム・ヌジカム(カメルーン/仏)に挑んで12回判定負けを喫したが、以後は9連勝(7KO)をマークしている。村田は12戦全勝(9KO)。